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吉田優利は“4試合”に嘆くも「楽しいと苦しいは半々」 来週は日本ツアーに今季初参戦

<コグニザント・ファウンダーズカップ 最終日◇12日◇アッパー・モントクレアCC(ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>リシャッフル(出場優先順位の見直し)前のラストチャンス。吉田優利はトータルイーブンパー・50位タイで4日間を終えた。「自分にとって大事な試合だったので、もっといいプレーがしたかった。でもこれを機に、もっと上を目指せるようにまた練習したい」と振り返る。

吉田優利のドライバースイングを連続写真で見てみると…

難易度の高い1番、4番でバーディを奪った。「うまく切り抜けられたので良かった」と冷たい雨のなか上々の立ち上がりと言える。だが、後半に入るとショットが曲がり始め、チャンスを作り出すことができない。「(ショットを)修正しながらいきたかったけれど…。長いパッティングを打たないといけなくて(バーディを)狙いにいけなかった」。後半は3ボギー。3バーディ・5ボギーの「74」と落とす最終日になってしまった。昨年12月のQシリーズ(米最終予選会)を突破しルーキーイヤーを迎えた。開幕時の出場優先順位は145番手で、上位選手のみがそろうアジアシリーズなどには出場できなかった。これが自身4試合目。来週がリシャッフル前最後の試合だが、現時点でウェイティング10番手で、出場できる可能性は薄い。日本ツアーでもまもなく第1回リランキングが行われるが、そこまでに16試合が開催されることとの違いも痛感する。「まだ4試合でランキングが確定してしまうのはきつい場面ではある。日本の感覚でいたので、もっと出られるかなと想像をしていた。自分の調子が上がらなかったし、結果もついてこなかったのは事実。これから次の試合に向けて自分のベースを上げていきたい」この2カ月間についても振り返る。「新しいものに触れることが好きなので、いろんなものを体験するのは楽しい。でも調子が上がらずにスコアメイクに集中しないといけないのは苦しい。楽しいと苦しいは半々ですかね」。慣れない移動や環境に身を置きながら世界最高峰のツアーで戦い、技術を磨きながら日々進歩を続けている。予選会を突破して出場権を獲得した「全米女子オープン」(30日開幕)が控えるなか、一時帰国して、来週は日本ツアー「ブリヂストンレディスオープン」に“スポット参戦”する。用具使用契約を結ぶブリヂストンが冠を務め、これが日本では今季自身初戦。「ミズホも出たかったですけど、いまは試合をこなすのが大事かなと。来週頑張りたい」。一回りも二回りも大きく成長した姿をファンに見せたい。(文・笠井あかり)

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