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目指せ“政田夢乃ルート” 「やっと勝てた」早川夏未がうれしいツアー初V

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー 第2戦 Sanrio Smile Golf Tournament(1日競技)◇25日◇グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)◇6247ヤード・パー72>埼玉県出身の21歳、早川夏未がプレーオフの末、マイナビ ネクストヒロインツアーで初優勝を挙げた。

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6アンダーで並んだ野島夏子と“延長戦”に突入した。舞台は池がかかる18番パー4。野島が目玉になったバンカーからナイスセーブをみせるもボギー、早川は1メートルほどのバーディパットを外したがパーでフィニッシュ。サンリオのキャラクターたちに祝福され、トロフィーと賞金50万円を手にした。「やっと勝てた」。2022年には「全米女子オープン」の日本地区最終予選会を突破し、パインニードルズ・ロッジ&GC(米ノースカロライナ州)で行われた本戦に出場した経験ももつ21歳。マイナビ ネクストヒロインツアーで戦うのは今年が3年目。今季開幕戦では5位タイでスタートを切っていた。「勝ちたいなと思っていた時に勝てて良かった」と笑顔を弾けさせた。「『プレーオフかあ…』と思ったけれど、ここまできたら勝ちたいと。去年は緊張でやられていたけれど、そこは強くなりました」。自己最高は6位だった昨年までと比べて、確実にパワーアップしている。その要因は「セカンドの精度」だと話す。それによって、バーディチャンスが増えた。この日も出だしから3連続バーディを奪い「いける」と波に乗った。その後は「気を抜かずに頑張りました」とボギーフリー。自分のプレーに集中できていたのも勝利につながった。このツアーを“卒業”していった先輩の背中を追いかけたい。「政田夢乃さんがすごいと思った。足りない部分を磨いて、プロテスト合格を目指して頑張りたい」。政田は昨季4勝(通算5勝)を飾り、JLPGA最終プロテストに合格。今年から国内女子ツアーで戦っている。その姿こそが目指したいものでもある。難しく、苦手意識があったコースで6アンダーをたたき出し優勝カップを掲げたことは、大きな自信になった。今年の目標だった“1勝”を早くも達成し、次の目標は「2勝目、3勝目を挙げること」。“政田夢乃ルート”の一歩目を踏み出した。(文・小池文子)

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