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「悔いの残らんように」 渋野日向子は2打目以降の精度に苦戦し101位出遅れ

<シェブロン選手権 初日◇18日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>最終18番ホール。2メートルのパーパットがカップに蹴られると肩を落とす。渋野日向子は今季最初のメジャー初日を4オーバー・101位タイという結果で終えた。

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自信を持って見送れるドライバーショットが多かった一方で、グリーンを狙うセカンドショット以降で苦しんだ。スタート直後の2番パー4のボギーは、ユーティリティで放ったショットをグリーン左ラフに外し、寄らず入らずで喫したもの。続く3番パー3でもスコアを落とすと、6番パー4の2打目のアイアンショットも首をかしげる一打になった。これをグリーン左のバンカーに外すと、すぐさまその場でスイングの動きをチェック。ここでもボギーを叩いてしまう。「もったいないのも多かったけど、ショットが本当にボロボロだったから。チャンスについたパー5とかも取れればよかったですけど、なかなか。伸ばせなくて残念ですね」。フェアウェイキープ率は78.5%(11/14)だったが、パーオン率は38.8%(7/18)。「グリーン狙うショットの精度があまりにもひどかったので話にならない」と、自身の一日を切り捨てた。ようやく初バーディが来たのが、折り返し直前の9番。4メートルのパットを沈めて奪った。そこから15番までパーを拾い、呼吸を整えたが、「9番のセカンドはマシなショットが打てたかなと思って、入ってくれてよかった。10番もパーでなんとか耐えたなかバーディがこなかったのが残念です」と、いい感触が残ったショットも“特効薬”にはならなかった。グリーンも硬く、落としどころによってはボールも大きく跳ねるほどのセッティングはさすがメジャーともいえる。実際、いい位置に落としてもグリーン奥へ、という場面もあったが、「それもあるけど、そのせいではないかな。練習するしかないかなと思います」とこれを言い訳にすることもない。ラウンド後はすぐさま練習場に向かい、ショットなどを確認。「タイミングが少し早まってしまっていたかなと思ったので、少し落ち着いて振る」という部分などに意識を置きクラブを振った。初日を終えた時点で65位タイで引かれるカットラインまでは3打のビハインドと、5試合ぶりの週末行きには巻き返しが必要。「アンダーを出さないと通りもしない。1日目からいいところにいられないのはすごく残念ですけど、毎試合毎試合…。悔いの残らんように頑張りたいです」と、ここから最善を尽くしていく。(文・間宮輝憲)

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