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「目に入っちゃって、痛くて…」 西村優菜はアリゾナの“砂嵐”に苦笑い

<フォード選手権 3日目◇30日◇セビルG&CC(米アリゾナ州)◇6734ヤード・パー72>最終日は気温がかなり下がり、冷たい雨が降る予報。だからこそ、西村優菜は強風下でもムービングデーに大きく伸ばしたかった。「(最終日は)寒い予報で自分の中では苦手なラウンドになるので、きょう伸ばしたいという気持ちがあった。ちょっと残念」。5つのバーディを奪うも、ボギーは4つ。「71」と伸ばしきれなかったことを悔やんだ。

バンカーはこんなにも砂が舞います【写真】

前半は最高の展開だった。4番で右4メートルから沈めたのを皮切りに、ショットでピンに絡めて4連続バーディを奪う。折り返す直前の9番では7メートルのパーパットを沈めた。「風が吹いてない時間帯にしっかり伸ばしたいというのがあった」と思惑通りのフロントナイン。だが、その後はハーフターンしたときから吹き始めた強風に苦しむことになる。12番でこの日最初のボギー。13番ではバーディを奪ったが、14番から3連続ボギーを喫した。16番では右からの風に乗らず、ティショットが右の池につかまった。「ドライバーが少しブレてしまっていて、ちょっと自信なく振ってしまった」と、予選2日間では13回だったフェアウェイキープは9回に減少。2打目以降のショットの感覚は悪くないものの、「ジャッジミスが多かった」とチャンスにつけきれなかった。最終18番ではグリーン左手前のバンカーから、砂を全身に浴びながら3メートルに寄せた。隣国メキシコまで続く広大なソノラ砂漠のなかにある平坦で広大なコースは、10m/sを超える風によって“砂嵐”が巻き起こる。「途中(砂が)目に入っちゃって、痛くて見えなくて…みたいな感じだったので大変でした」と苦笑いを浮かべる。それでも今季自身初戦だった欧州女子「アラムコ・サウジ女子」と比較すれば、「毎日こんな感じでしたし、もっと吹いているくらいの風」。先週のロサンゼルスでは、激しいアップダウンに加えて冷たい風というタフなコンディションも経験済み。それぞれの経験が最終日に生きてくるはずだ。「前半のショットはすごく良かったので、その感覚を忘れないようにしたい」。“嵐”を巻き起こし、ラスト18ホールで急浮上したい。

<ゴルフ情報ALBA Net>