アスリートが好む顔のいいアイアンは、操作性、飛距離、寛容性を基準にすると3つのタイプに分類できる。自分の技術レベルやプレースタイルに合うのはどのタイプかチェックして、アイアン選びの参考にしたい。
28度から34度まで 最新アスリートアイアン30機種の“7I”のロフト角を表でチェック
最新アスリートアイアンは以下の3つに分類されるとテスターを務めたプロゴルファー、海老原秀聡は語る。【タイプA】操作性の高さに飛距離と寛容性がプラスしたバランス重視型【タイプB】ハイレベルの操作性を備えた小ぶりヘッドの操作性重視型【タイプC】セミアスリートがやさしく飛ばせる飛距離・寛容性重視型ヘッド形状によってもタイプが逆算できるから、アイアン選びをする際はヘッド構造をチェックすることも必要だ。【中空構造】「スイートエリアの広さと反発力を上げる中空構造。ヘッドサイズやロフト角、フェース素材によってバランス重視と飛距離・寛容性重視の2タイプに分かれます」【キャビティ構造】「スイートエリアの広さと低重心設計が基本のキャビティだが、ヘッドのサイズや形状、素材のバリエーションが幅広く、最新モデルでは3タイプすべてを網羅しています」【ハーフキャビティ構造】「マッスルバックを肉厚にしたり異素材を使用することで、操作性に必要最小限の飛びと寛容性を兼ね備えたモデルが多いです。バランス重視と操作性重視に分かれます」【マッスルバック】「ボールをコントロールするために作られた小ぶりでシャープなマッスルバックはすべて操作性重視。ロフト角は33度以上でフェース素材も軟鉄が使われています」参考までに最新アイアンの7番ロフトの一覧表にまとめたので、モデル選びの参考にしてほしい。ロフト角が多いほど縦距離が安定し、ロフト角が少ないほど安定して飛ばせるようになる。最新アスリートアイアンの7番の平均ロフト角は、バランス重視が31.8度、操作性重視が33.7度、飛距離・寛容性重視が29.5度とタイプによって大きな開きがある。「ロフト角は飛距離とスピンコントロールに影響し、ロフトが少ないほど飛距離は出るがスピンコントロールが難しく、上級者でも思ったより飛び過ぎたり、縦距離のバラつきが出ることがあります」逆にロフト角が多いと飛距離は出ないが、安定してスピンがかかるので、スイングの精度が高ければ正確に狙った距離を打てる。ヘッド形状やロフトを参考にして、自分の最適モデルを選びたいところだ。試打・解説/海老原秀聡えびはら・ひであき/2012年プロ入り。現在「GOLF&FITNESSPOINT芝浦」でインストラクターを務めている。最新のスイング理論はもちろん、ギアにも精通している
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