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「テレビで見ていた存在」とうれしいハイタッチ 成澤祐美が過ごした夢の一日

<マイナビチャレンジマッチ THE Heroines 2024 本戦(1日競技)◇7日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6465ヤード・パー72>岡山県作陽高校で1学年後輩だった“マイナビネクストヒロイン”渡邉詩織にたきつけられ、成澤祐美は最終18番パー5で果敢に攻めた。「『アルバトロスを狙うか!』と話していたんです。そうしたら(2打目が)花道のいいところまでいってくれて、そこからチップインイーグル。うれしかったです」。

やったー! 大江香織とのハイタッチ【写真】

華麗な技で締めくくったが、大喜びの出来事はこれだけではなかった。「そのあと香織さんとハイタッチできたのが何よりもうれしかったです」。この「マイナビチャレンジマッチ THE Heroines 2024」の注目ポイントのひとつは、ゲストプロ、ステップ・アップ・ツアープロ、マイナビネクストヒロイン、予選会通過者の各カテゴリーの選手が4人一組で回ること。抽選の結果、成澤はツアー通算3勝を誇る大江香織と同組になった。2019年「伊藤園レディース」を最後に第一線から退いた大江は、成澤にとって「テレビで見ていた存在」だった。その最後の試合も画面を通して見守っていたという。「最高の時間でした。テレビで見ていた選手と一緒に回れるなんて。本当に優しい方で、ハイタッチしてくれて超楽しかったです」。成澤は21年11月の最終プロテストに合格したが、そのとき大江はすでにツアーを離れていたため、同じフィールドに立つことはかなわなかった。沖縄で夢のような一日を過ごし、思わず笑みもこぼれる。オフに開催されたこの一日競技では、ネクヒロ勢たちの「勢い」に目を見張ったり、そして大江のショートゲームの上手さを「ガン見(笑)」して盗もうとししたりと、学びの時間でもあった。「オフもやってはいるけれど、足りていないなというところがまだある。ギアを上げていかないと。明確な課題はアプローチ。再確認できました」と、一層磨きをかけていかなければならない。「久しぶりの試合でドキドキしました」という今大会は2アンダーで回り、ステーブルフォード方式(※)で24ポイント。8位タイという好成績で終えた。それでも「緊張感で疲れたのもあるけれど、1ラウンドでバテた(笑)」と苦笑い。一年間ケガをしないで戦い抜くための体づくりに取り組んでいるというが、ここからさらなる追い込みをかけていく。今年はQTランキング70位の資格で、主戦場は下部のステップ・アップ・ツアーになる。4月4日から開催の「YANMAR HANASAKA Ladies」が今季初戦になる見込み。「早く優勝して、早くレギュラーに挑戦したい。これが目標です」。開幕までの残り2カ月間は、憧れの先輩から盗んだアプローチなどのショートゲームを極めていくことになりそうだ。※ホールインワン『+10pt』、アルバトロス『+8pt』、イーグル『+5pt』、バーディ『+3pt』、パー『+1pt』、ボギー『0pt』、ダブルボギー以上『-2pt』

<ゴルフ情報ALBA Net>