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賞金“500万円”に王手! 新シャフトで好発進を決めた手束雅はツアー2勝目を狙う【マイナビネクストヒロインゴルフツアー最終戦】

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇最終戦 マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル◇16日 初日◇PGM総成ゴルフクラブ(千葉県)◇6495ヤード・パー72>今シーズンのマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー最終戦「ツアーファイナル」の第1ラウンドでトップに立ったのは、15日に23歳の誕生日を迎えたばかりの手束雅だった。23歳になってから最初の試合は5バーディ・ノーボギーの「67」で回り、5アンダーで単独首位発進を決めた。

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「バーディを5つ獲れたこともすごくよかったんですけど、それ以外のホールでグリーンを外したりとかがあったのを、なんとかノーボギーで、アプローチとパターで拾っていけたのが、1番大きかったかなと思います」。「結構、グリーンの傾斜が強いので、すごく難しかったです」と11フィートを超えるグリーンスピードと、ボールが簡単に流れてしまう傾斜に対応できた。「グリーンもすごくキレイで、素直に転がってくれる。逆に難しいんですけど…」。速いグリーンだからこそ、「打たなきゃっていうのはあんまりなくて」とタッチを合わせることを優先。「イメージを大事にパターしていました」と感覚が冴えわたったことがボギーフリーのラウンドを支えた。もう一つ、手束の好調の秘訣は「ドライバー」にもある。「この前、グラファイトデザインさんでフィッティングしていただいたんです」と自身に合うドライバーのシャフトにチェンジ。「きのう、初めてコースで打ったんですが、すごく良くて。自信をもって振れたことも大きいです。そのおかげで、それ以外のクラブもスイングできたことが大きいです」と振り心地のいい武器を手にしたことで、ショット全体へいい影響を与えた。だが、「今のドライバーに対してアイアンが重い感じなので、今は全部短く持って打ってます。そうすると流れ的にドライバーの感じで打てるんです」と、リシャフトできていないアイアンをドライバーのバランスに合わせてスイングできるようにグリップを握る位置を変えていた。「結果につながってくれてよかったです」と笑顔で話す。そんな手束は、大会が始まる前日の15日に23歳の誕生日を迎えたばかり。今年のJLPGAプロテストを第2次予選で終えてしまったこともあり「自分が思っていた23歳ではない」と、思い描いていた青写真とは異なる道を歩んでいる。「1年って多分あっという間なので」。来年こそ合格するという強い思いを持って「来月、拠点を岡山から関東に移すんです」と練習環境を変え、新天地で再スタートする。「試合に出場しやすいとかもありますが、もっと自分を変えたいなと思って。環境だけでは変わるものではないと思っていますが…慣れたところから出ていって頑張りたい」と、覚悟を決めていた。新たなスタートの直前の大会。さらに自信をつけるためにも今大会で優勝を狙う。最終戦は優勝賞金500万円。最終日の天候は降水確率100パーセントの雨予報…。「たぶん風も雨もすごいと思うので、自分の今できることを頑張ろうかなと思います」と悪天候が予想されるが、2位に2打差の単独トップの位置で最終日に挑む。賞金500万円を手にできたら「これからのトレーニング代とかゴルフラウンド代とかに当てていけたらと思います。当てられるように頑張ります」と来年のプロテストで合格するための準備費用の確保を目指す。(文・高木彩音)※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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