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シード権を巡るそれぞれの最終決戦、賞金ランキング2位争いは大須賀望が一歩リードで最終日へ

<京都レディース 2日目◇16日◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇6444ヤード・パー72>今大会が2023年度のステップ・アップ・ツアー最終戦だが、賞金女王は前大会でウー・チャイェン(台湾)に決定。しかし、シード権を巡る熱い戦いは最後の最後まで目が離せない状況となっている。

笑顔がまぶしい アマ中村心も上位です【写真】

まず、賞金ランキング2位までには来季レギュラーツアー前半戦の出場権が与えられるが、対象となるのは(他の選手の可能性は消滅)2位の大須賀望と3位の小林光希。二人そろって初日を2アンダー・3位タイで発進したが、2日目を終えて大須賀がトータル3アンダーの3位タイ、小林がトータル2アンダーの7位タイ。その差は約131万円だけに、仮に小林が優勝しても大須賀が上位でフィニッシュすれば賞金ランキング2位をキープできるという、大須賀が有利な形で最終日を迎えることになった。アウトは1バーディ・1ボギー、折り返してのインは2バーディ・1ボギーと、粘りのゴルフでスコアを一つ伸ばした大須賀。「今日もティショットの調子が悪くて、後半は第2打で出すだけが何回かあったけど、そこをパーセーブできたことが大きかった。しっかり耐えられたと思います」と、プレー内容を冷静に振り返った。続けて、「明日は2023年シーズン最終日。賞金ランキング2位に入れるかどうかが決まるけど、そこを意識しすぎると体が動かなくなる。今週の目標としている1日4アンダーがクリアできていないので、まずはそこに向けてですね。優勝も狙える位置なので、今年最後の締めくくりとして3勝目を挙げられたら最高です」。集中のゴルフで有終の美を飾る構えだ。もう一つ、賞金ランキング3〜10位にはQTファイナルステージからの出場権が与えられるが、そのギリギリのラインで戦っているのがランキング11位の藤田かれん。トータル3アンダーの3位タイで最終日を迎える。「後半は自信を持って攻めていけたのでよかったです。賞金ランキング10位以内がかかっていて、初日はそこの意識が強すぎて気持ち的にも苦しかった。今日は何も考えず、一昨年、このコースでプロテストに合格したことを思い出しながら回れたのも好スコアの要因です。とうとう今季の最後の最後まできてしまった。最終日は悔いのないように、ネガティブなことを考えずプラス思考でやりきりたい。これまで逃し続けてきた初優勝をつかめるように頑張ります」(藤田)。以下、上位陣のコメント。小林夢果(トータル6アンダーの1位)「最終日は雨予報なので、耐えるゴルフが続くと思う。しっかりフェアウェイをキープして、一つずつ伸ばしていきたい。優勝するためには、最終日の最後にスコアを伸ばすことが大事になってくる。これまでの優勝争いの経験を生かし、優勝できるように頑張ります」アマチュアの中村心(トータル4アンダーの2位)「プロテストに落ちたときは落ち込んだけど、周りの方たちが励ましてくれて、前向きに切り替えられています。プロの試合に出させていただくと、すごく刺激になる。プロとしてこの舞台で戦いたい気持ちが、より強くなりました。最終日最終組なので緊張すると思うけれど、なかなかできない経験なので楽しみながら、精いっぱいベストを尽くしたい」

<ゴルフ情報ALBA Net>