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歴史的快挙は逃したけど… NBAプレーオフでセルティックス3連勝の陰に“ゴルフ”あり?!

NBA(全米プロパスケットボール協会)の東カンファレンスファイナル(7回戦制)は、ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートが対戦している。両者3勝3敗で迎えた最終戦は現地時間29日に、ボストンの本拠地、TDガーデンで行われた。

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実は第2シードのセルティックスは、第8シードのヒートに初戦から3連敗。あと1試合負けると“4タテ”を食らって敗退というピンチに追い込まれていた。NBAの歴史上、7回戦制で0?3から逆転勝利したチームは過去にないという。そんな状況でゴルフがチームに“好影響”を与える。5月22日、マイアミで行われた第3ゲームで128-102と大敗したセルティックス。その夜は本来ゲームの後にチーム撮影が入っていたのだが、全員でそれをブッチ切り!そのかわりにチームが向かったのはアリーナ近くの“TOPゴルフ”だったという。あと1つも負けられないセルティックスの緊張度は極限、それだけに「完全にバスケットから離れて、それでチームメート同士の絆を取り戻す必要があった」とグラント・ウィリアムズ選手はいう。「プレッシャーから解放されて、何か違うことをエンジョイした」のだ。これまでにチームは映画に行ったり、皆でディナーに出かけたりいろいろなことを試したが、「アクティブなことをしたのは初めて」と選んだのが「TOPゴルフ」だった。いわゆる“打ちっぱなし”でクラブを振りあげボールを打つことに熱狂。チームが大騒ぎする姿は地元紙にも報道された。するとこの“ゴルフセラピー”が大きな力を発揮することに。24日の第4戦で116-99と敵地で快勝すると、第5戦も110-97で勝利、第6戦はセルティックスのデリック・ホワイト選手がブザー寸前に決める“ブザービーター”で104-103で逆転勝利を挙げた。シリーズは3勝3敗となり、最終の第7戦へともつれ込んだ。ちなみに、ゴルフ好きのNBAプレーヤーは少なくない。バスケの神様と呼ばれるマイケル・ジョーダンはゴルフ好きが高じて、今や自宅近所に自分のゴルフコースも作ってしまったほど。現役時代は遠征にいつもクラブを持参し、チームメイトにゴルフを勧め、友人の一人、チャールズ・バークレーもすっかりゴルフ好きとなったことで知られる。もちろんゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーも忘れてはいけない。彼は米国下部ツアーにも参戦したことがある腕前の持ち主だ。さて大注目の最終戦の結果は……残念ながら103-84でヒートが勝利。セルティックスの歴史的快挙はならなかった。それでも“ゴルフ”に熱中したことでチームの結束を取り戻した。もしかしたら今ごろ…負けた悔しさを発散するためにボールを飛ばしているかもしれない?(武川玲子=米国在住)

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