現地時間3日、欧州のDPワールドツアーが2023年シーズンのスケジュールを正式発表した。39大会開催で賞金総額は史上最高となる1億1402万ドル(約129億7000万円)。同ツアー初となる“ギャランティーマネー”の「アーニングズ・インシュランス・プログラム」も発表された。
同プログラムはDPワールドツアーの出場資格を持つ(出場資格カテゴリー1〜17)選手が、15試合に出場すれば15万ドル(約2175万円)の賞金が保証されるというもの。米PGAツアーで開始されている制度と同じで(PGAツアーは50万ドル、約7250万円)で、獲得賞金がこの金額に届かずとも保証される。
また、超えた場合は賞金として受け取るもので、ツアー転戦などにかかる費用の助けとなる。加えてルーキー、下部ツアーから上がって来た選手などには、望めば2万ドル(約290万円)が前払い可能になった。このプログラムはPGAツアーとの提携により実現したという。
「われわれDPワールドツアーにとって、史上最高の賞金総額、さらに賞金を保証できるプログラムを提供できることは非常に重要な意味がある。パンデミックから世界の経済が立ち直っていない状況かにおいて、ツアーを持続させることは大きな挑戦でもある」とDPワールドツアーのキース・ペリー会長はコメントを発表した。
21年と比べ5000万ドル(約72億2500万円)増加した23年シーズンは11月24日に“ダブルヘッダー”で開幕。南アフリカで「ヨハネスブルグオープン」と「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」と同時開催。26カ国を巡り、同ツアーは4月に日本にも上陸し「ISPSハンダ選手権」(4月20〜23日)にPGM石岡GCで開催され、翌週には韓国での大会が決定している。
高額賞金の“ロレックスシリーズ”も引き続き行われる。最初の4大会、「アブダビHSBC選手権」(1月19〜22日)、「ドバイデザートクラシック」(1月26〜29日)、「ジェネシス・スコットランドオープン」(7月13〜16日)、「BMW PGA選手権」(9月14〜17日)は賞金総額が800万ドル(約11億6000万円)から900万ドル(約13億500万円)へアップした。
また7月20〜23日の「全英オープン」、同週の米欧共催の「バラクーダ選手権」のあとは3週間のオープンウィークが初めて導入されるが、これはツアーメンバーからの要望に応えたものとなった。(文・武川玲子=米国在住)
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