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「山下美夢有の弟と言われるのは嫌じゃない」 山下勝将がアマチュアで下部ツアー優勝

<ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま 最終日◇3日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6961ヤード・パー72>

“山下美夢有の弟”が快挙を果たした。山下勝将(まさゆき、近畿大2年)が国内男子下部のABEMAツアーで史上7人目となるアマチュア優勝。初日から首位を守り切り、完全Vを成し遂げた。

最終日は7番までに4バーディを奪ったが、その後はプレッシャーとの戦いだった。9番ではティショットをペナルティエリアに入れてボギー。10番でもショットが曲がったが、「それ以降は安定していました」と調子を取り戻す。16番でバーディを奪うと、「意識しました」と17番から優勝を見据えたプレー。そして18番パー5へと入る。

この時点で単独トップだったが、ハン・リー(米国)に最終18番のイーグルで並ばれたことが分かると、勝負に出る。ティショットをバンカーに打ち込むも、「左足上がりでライはよかった」と打ち上げの残り258ヤードを3番ウッドでピン左1メートルにつけ、イーグルフィニッシュ。「まさかアマチュアで優勝できるとは思っていなかったので、うれしいです」と頬を緩めた。

小さい頃から活躍してきた姉・美夢有(みゆう)は、いまでは女子ツアーのトップ選手。「いつも姉が活躍しているので、“山下美夢有の弟”って言われることが多いんですけど、ぜんぜん嫌じゃなくて、いい刺激をもらっている」と姉の存在が原動力になっている。「今後も一緒に頑張って行きたい」と、ゆくゆくはプロの道へと進み、姉とゴルフ界を盛り上げていくつもりだ。

「まずは大学の試合も頑張りたいし、勉学も頑張りたい」。大学卒業を見据えて、じっくりとプロ転向に向けて腕を磨く構え。この優勝で国内男子ツアーの「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」(10月27〜30日、茨城県・PGM石岡GC)、「ダンロップフェニックス」(11月17〜20日、宮崎県・フェニックスCC)の出場も決定した。

「ずっと宮崎のフェニックスに出たいと思っていた。自分のプレーをしっかりして上位に行けるように頑張りたい」。今度は“格上”のツアーで、一暴れしてみせる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>