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昨夏の高校選手権覇者がツアー初戦で3位 櫻井心那は堂々デビュー「楽しかった」

<ラシンク・ニンジニア/RKBレディース 最終日◇30日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇6577ヤード・パー72>

プロデビュー戦は最終日のベストスコアタイとなる「68」をマークして、トータル4アンダー。長崎県出身、長崎日大高を卒業したばかりのフレッシュなプロ1年生、櫻井心那(ここな)が3位タイで初戦を終えた。

初日をイーブンパーとして臨んだ最終日。1番、3番でバーディを奪う立ち上がりを見せると、4番でも1.5メートルのチャンスにつける。だが、強くヒットしたバーディパットは挿したままのピンに跳ねて、バーディはならず。「もうちょっといけたと思います」と前半は2アンダー止まり。その時点で上位争いに絡めそうな雰囲気があったが、後半テレビクルーが来たことで、「いいところにいると思ったら少し緊張しました」と、そこからは上位を強く意識しながらのプレーとなった。

12番でバーディ、13番でボギーを喫したが、上がりの2ホールで連続バーディ。ホールアウト時点でクラブハウスリーダーだったが、惜しくも2打届かず、デビュー戦勝利はならなかった。

「前半を終えて、あと3つ伸ばせればプレーオフにいけるかと思ったのですが」と、あと一息のところでの終戦には悔しさも残るが、ここで得た経験はそれにも増して大きかった。「プロの試合に出られると思うとうれしくて。いつもはふわふわしてしまうのですが、今日は楽しかったです」と初めて覚える充実感は心地よかった。

昨年の8月に行われた「全国高校ゴルフ選手権・個人の部」の優勝で存在感を示した。先日の卒業式ではスポーツ、勉学ともに表彰されて飛び込んだプロの舞台。今季は「ステップの賞金女王になりたいです。あとは初優勝もしたいです」と、大きな目標を追いかける旅が始まる。

プロとしての第一歩を幸先よくスタートした櫻井。このあとは滋賀県で行われる2戦目に向けて本州へ。そして、その後は再び九州での2戦が続く。滋賀での目標を聞かれ「優勝です」と即答。その目は九州への凱旋をにらんでいた。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>