<ラシンク・ニンジニア/RKBレディース 初日◇29日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇6577ヤード・パー72>
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年度のプロテストが昨年6月に、そして11月に21年度の同テストが行われた関係で、今年は例年以上の数のルーキーが活躍を見せている。
福岡県のザ・クラシックゴルフ倶楽部で始まった今季開幕戦初日のリーダーボードには3アンダーで首位タイが5人。そのうち4人が1年目の新人だ。
まずは21年6月合格の93期生から山田彩歩と、すでにステップ1勝を果たしている岩井明愛。同11月合格の94期生からは仁井優花と大林奈央。そして1打差の6位タイには竹田麗央と須江唯加の二人も続く。
ステップ・アップ・ツアーの出場有資格者を見ると、93期生は、21年度の「かねひで美やらびオープン」から14試合目まで、21年度の合格者は今季の全試合の出場権を有する。ということは、新人が出場者の大半を占めるわけで、上位にルーキーがひしめく事態は驚きではない。18年までは最終プロテストが7〜8月に行われ、合格者はその後のステップに出場していたが、今年は異例の年となる。
93期生は昨年のステップ数試合に出場しているが、94期生は今週がプロとしてのステップデビュー戦。過去に単年登録やアマチュアでの出場など、まったくのはじめてではない選手もいることはいるが、ほとんどの選手にとっては記念すべき初試合だ。
「早く試合に出たかった」というのが全員の本音。すでに昨年のステップ、先週のレギュラーツアー「アクサレディス」にも出場した首位タイの山田彩歩は、「毎試合、優勝する気持ちでプレーしている。賞金ランキングで1位を狙います」と常勝を目指す。
昨年10月の「山陽新聞レディースカップ」ですでに勝利を収めている岩井は、「楽しみです。ボギーもありましたが、バーディがたくさん獲れました」とこちらも首位タイの好発進。「ステップもレギュラーも違いはなくて、どの試合でも出させていただけるのがありがたいです」と試合を心から楽しんでいる。
首位と3打差のイーブンパー・21位タイの35人までに、出場23人中13人のフレッシュ1年生が入る展開。試合に飢えていた選手、すでに勝利を果たした選手、過去に単年登録として出場した経験がある選手、それぞれが若さあふれるプレーで、今季初勝者の座を奪いあう。(文・高桑均)
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