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今季初Vはならずも… 畑岡奈紗が得た2つのメジャーへの手ごたえ

<JTBCクラシック 最終日◇27日◇アビアラGC(米カリフォルニア州)◇6609ヤード・パー72>

5打差6位タイから大会2勝目を目指してティオフした畑岡奈紗。出だしの1番でバーディを奪うスタートを切ったが、3バーディ・4ボギーの「73」とスコアを1つ落としてトータル8アンダーの16位タイに終わった。

「きょうはパッティングでうまく(スコアを)作れなかったのが一番悔しいですね。チャンスが多かっただけに…」と畑岡。「後半はとくにショットが良かったので、本当にパッティングだけだった」と何度もグリーン上で唇をかんだ。

だが、ショットの状態が上向きなのは好材料。「きょうはウェッジでのショットが良かった。きのう練習したことが生かせたかなと思う。フェースの向きが変わらないように意識しました」。今大会、「上から入りすぎていた」と課題としていたウェッジ。その調子にめどが立った。

これは来週の今季メジャー初戦「シェブロン選手権」に向けて非常に大きい。「来週はグリーンが硬いので、スピンが効いたボールを打っていかないと。ウェッジを持つときはチャンスにつけて行かないと、今週みたいに毎ホールでバーディを獲れるわけじゃないので。ショートゲームがすごく大事になってくる」。メジャーで着実にスコアを伸ばしていくためには欠かせない要素である。

さらにアジア2連戦から替えた新ドライバーにも手ごたえ。「今週はティショットも良かった。飛距離を稼いで、例年よりも前から打てたところもあった。感触はいい」。これも「来週はラフが長いので、ティショットが安定しないとそもそもチャンスを作れない」とこちらもミッションヒルズ攻略に大事なポイント。

今季初優勝は逃したが、ポジティブな要素も十分にあった4日間。「来週はいよいよ今年初めてのメジャーですが、調子は上がっています。あと3日間いい準備をして、初日からいい位置で戦えるように頑張りたい」。悲願のメジャー制覇へ。間違いなくギアは上がっている。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>