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ミケルソンがいよいよ新リーグへ!? 米ツアーを「ものすごく欲深く、不快だ」と批判!

<PIFサウジインターナショナル 初日◇3日◇ロイヤルグリーンズG&CC(サウジアラビア)◇7048ヤード・パー70>

「PIFサウジインターナショナル」に参戦するフィル・ミケルソン(米国)は初日を「67」の3アンダーで回り、トップと5打差の23位タイにつけたが、注目を集めたのはそのプレーぶりではない。

開幕前日、米ゴルフダイジェスト誌のインタビューを受けると、今やゴルフ界最大の関心事となっているサウジアラビアが支援し開設を目指す新リーグ「スーパー・ゴルフ・リーグ」について大きく言及した。

ミケルソンがもっとも重要視したのは「選手がメディアの権利を持っていない」こと。簡単に言うと、PGAツアーは選手のプレーをテレビ局やオンラインストリーミング、コマーシャルに動画を使うことなどで多大な収入を得ているが、それが選手に十分に還元されていないと主張した。実際にミケルソンが2010年に「マスターズ」で打ったショットの映像をある会社がCMに7秒間使用したのだが、金額は1秒3万ドル(約345万円)で、それは放映される度に支払いが生じるというものだ。結果、その映像の使用料は350万ドル(約4億円)に達した。ミケルソンはそれを「知的財産」だと主張する。

昨年来よりPGAツアーは、「プレーヤー・インパクト・プログラム」などで選手に4000万ドル(約46億円)のビッグボーナスを支払うなど、選手への還元を開始したが、ミケルソンにとっては十分ではない。

「ツアーは僕自身が手に入れることのできない映像を所有している。僕はゴルフに対して忠誠心はあるが、ツアーがこれ以上儲けるために協力するのはおかしい。これは不愉快を大きく超えている」と指摘した。

実際に新リーグへの参戦を発表したわけではないが、同リーグを推し進めるリブ・ゴルフ・インベストメントのCEO、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)とツーショットの写真に収まるなどの親密ぶり。

ツアー通算45勝。昨年の「全米プロ」でメジャー最年長優勝を果たした51歳のミケルソンは「ツアーが搾取をやめなければ、違う場所を見つけなければならない」と新リーグ参戦を示唆した。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>