このエントリーをはてなブックマークに追加

トップランカーがサウジに集結! “新リーグ”への反応は?「参戦はみな思案している」

今週はアジアンツアーの開幕戦「PIFサウジインターナショナル」が、サウジアラビアで行われる。米国、欧州ツアーからもトップランカーが集結。グレッグ・ノーマン(オーストラリア)がCEOを務める『LIV Golfinvestrment』がアジアンツアーに新たな投資を開始し、噂されるトップランカーを集めた新リーグ結成の行方に注目が集まるなか、サウジに集結した選手たちが大会開幕を前に「新リーグ」についてそれぞれの反応をみせた。

新リーグのメインターゲットとされている51歳のフィル・ミケルソン(米国)は、「サウジアラビアは欧州女子や米女子ツアーを大きくサポートしていることにとても感謝したい」とまずは話す。

さらに「新リーグを開設することでPGAツアーはライバルが出現する。お陰でPGAツアーはプレーヤー・インパクト・プログラムを創設しボーナスを支給するなど、選手をより手厚くサポートするようになった。サウジがいなければ起こらなかったこと、とても感謝している」と続ける。現在のところ新リーグへの参戦を正式表明した選手はいないが、「新リーグへの参戦はみなが思案している。我々の生活、ゴルフキャリアを考えて検討している」ともいう。

一方英国のスター、イアン・ポールター(イングランド)は新リーグから3000万ドル(約34億5000万円)のオファーを受けたと英テレグラフ紙が伝えた。トップランカーには同等、あるいはさらに高額のオファーがあるとも。

リー・ウェストウッド(イングランド)は「新リーグについてはコメントできない。なぜなら『守秘義務』の書類に署名したから」と明かした。しかしながら「僕は大のスポーツファン。自宅ではたくさんのスポーツを観戦するが、毎週72ホールのストロークプレーを続けているゴルフはさほどおもしろくない。チーム戦となればゴルフももっとおもしろくなるはず」と新リーグのコンセプトを支持する。

また今大会ディフェンディングチャンピオンのDJことダスティン・ジョンソン(米国)も「新リーグのコンセプトはとてもいい。チーム戦はファンも選手ももっと楽しめると思う」と話す。とはいえDJはPGAツアーで唯一のチーム戦「チューリヒクラシック」が始まった2015年以降には一度も参戦していない。

ミケルソンは「世界ランキングのトップ100は全員がなんらかの形で『新リーグ』からのオファーがあったはず」と話す一方で、世界ランキング11位のキャメロン・スミス(オーストラリア)は「僕は直接コンタクトを受けていない」とオファーを否定した。「今はまだ深く考えていない。僕の回りにはいいチームがいるから彼らが考える。今は自分がベストのプレーをすることだけを考えたい」と話した。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>