アジアンツアーは『LIV GolfInvestment』と会見を開き、2022-23年シーズンから「インターナショナルシリーズ」を創設することが発表された。同社のCEOでありゴルフ殿堂入りを果たしているグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が、会見の席でその詳細を明かした。
昨年11月に発表されていたインターナショナルシリーズ。シーズンで全10試合を開催し、今後10年間に渡って現在のアジアンツアー日程に組み込まれる。来月3月3日にタイで初戦を迎え、2戦目は6月9日から英国で開催。その後は韓国、ベトナム、中国、シンガポール、香港、中東など世界各地で開催していく。
ノーマンは「強力な新勢力と位置付けている」とアジアンツアーへの期待を示し、「グローバルなツアーにする」ために同社は新シリーズへの増資を決め、その額はなんと3億ドル(約350億円)。各大会の賞金総額も150〜200万ドル(約1億7000万〜2億3000万円)とアジアンツアーとしては高額だ。
アジアンツアーコミッショナーのチョー・ミン・タン氏は「新しい時代の幕開けとなる」と声を弾ませ、アジアンツアーの発展を喜んだ。米国など世界中で放送され、より世界的なものになることを目指している。
「まだ始まったに過ぎない」と明らかにされていないことも多いが、ノーマンは米国で開催される可能性も示唆した。「アメリカで開催されれば、それはとても勇気づけられることだと思う。これからに期待してほしい」と呼びかけた。
欧州ツアーから離れ、アジアンツアーとして現地時間3日(木)から開催される「サウジ国際」にも、その高額な賞金やホスピタリティに惹かれ、ダスティン・ジョンソン、ブライソン・デシャンボー、フィル・ミケルソン(いずれも米国)など世界のトップ選手がこぞって出場する。サウジ国際は今回発表されたインターナショナルシリーズには含まれないが、今後米ツアー選手も同シリーズに興味を示していくことが予想される。
現在はサウジアラビアの支援を受け、破格の賞金や出場料を見込んでいる「スーパーリーグ」構想も進んでおり、米国ツアーや欧州ツアーは新リーグ設立へ警戒をみせ対抗している。ノーマンは「ともに手を取り合っていきたい」と協力を仰いだが、今後の展開に注目だ。
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