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ビッグマネー大会サウジ国際がいよいよ開幕 古江彩佳は米ツアー連戦【今週の主要大会】

開幕前からなにかと世間を騒がせたビッグマネー大会、アジアンツアーの「サウジ国際」が今週3日(木)からスタート。2022年開幕戦から好調の笹生優花や、畑岡奈紗、古江彩佳らが米国女子ツアーに連戦出場をするなど、開幕前に今週の主要ツアーの見所をおさらい。

■アジアンツアー「PIFサウジインターナショナル powered by SoftBank Investment Advisers」(2月3〜6日、サウジアラビア・ロイヤルグリーンズ&GC、賞金総額500万ドル=約5億7000万円)

欧州ツアーを離れ、今年からアジアンツアー競技に組み込まれたビッグマネー大会「サウジ国際」が開幕する。19年、21年大会はダスティン・ジョンソン(米国)が、20年大会はグレアム・マクドウェル(北アイルランド)が制している。

アジアンツアーにも関わらず、その賞金やホスピタリティに惹かれて世界のトップ選手らがこぞって興味を示した。フィル・ミケルソン、東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ、飛ばし屋のブライソン・デシャンボー、パトリック・リードら米国勢や、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、アダム・スコット(オーストラリア)らのメジャーチャンピオンなどそうそうたる顔ぶれが出場する。

開催地となるサウジアラビアは、潤沢なオイルマネーを資金に世界トップの選手のみを集めた「スーパー・ゴルフ・リーグ」の設立を目指しており、米国ツアーや欧州ツアーとなにかと対立。選手の流出を防ぐためにも米ツアー選手の出場には米ツアーの許可が必要になるとしていたが、最終的に同週に開催される「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」(米カリフォルニア州開催)に次回以降出場することを条件に、選手らのサウジ国際の出場を許可した。

日本からは金谷拓実のほか、木下稜介、星野陸也、谷原秀人、岩田寛、久常涼、関藤直熙(せきとう・なおき)がエントリーしている。

■米国女子ツアー「LPGAドライブオン選手権」(2月3〜5日、米国フロリダ州・クラウンコロニーGC、賞金総額150万ドル=約1億7000万円)

新型コロナウイルスの流行により20年以降いくつかのトーナメントが中止に。その米女子ツアーの回復を後押しするべく、ツアースローガンである「ドライブ・オン」をタイトルに掲げた3日間競技、「LPGAドライブオン選手権」が開催される。

先週に引き続き、米国フロリダ州での開催。日本からは畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳の3人が出場。22年初戦を6位、2戦目を3位で終えている笹生の今季初Vに期待がかかる。

■米国男子ツアー「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」(2月3〜6日、米国カリフォルニア州・ペブルビーチGL、スパイグラスヒルGC、モントレーペニンシュラCC、賞金総額870万ドル=約10億円)

カリフォルニア州で開催されるプロアマ大会。3日間3つのコースを各1ラウンドずつプレー。決勝はペブルビーチGLをラウンドし、4日間のストロークで優勝者が決まる。

21年はプロのみで開催され、ダニエル・バーガー(米国)が最終日18番パー5でイーグルを奪ってトータル18アンダーの逆転優勝。2打差の2位にマーベリック・マクニーリー、3位タイにパトリック・キャントレー、ジョーダン・スピース(いずれも米国)が入った。

フィル・ミケルソンは12年大会、19年大会を制覇し過去2勝を挙げているが、サウジ国際に出場するため今回は出場しない。2大会連続優勝を目指して挑んだ先週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」を30位で終えた松山英樹もエントリーせず。日本からは小平智が出場する。

■欧州男子ツアー「ラアス・アル・ハイマ選手権」(2月3〜6日、アラブ首長国連邦・アル・ハムラGC、賞金総額200万ドル=約2億3000万円)

欧州ツアー22年3戦目は「ラアス・アル・ハイマ選手権」と名付けられた新規大会。欧州下部ツアーのチャレンジツアーとして16年から18年に開催された「ラアス・アル・ハイマ・ゴルフ・チャレンジ」がレギュラーツアーとして開催されることとなった。

会場はチャレンジツアーのときと同じく、アラブ首長国連邦の海沿いに位置する「アル・ハムラGC」。次週の2月10日からも同じ冠のついた「ラアス・アル・ハイマクラシック」の開催が予定されている。

16年「マスターズ」覇者のダニー・ウィレット(イングランド)や欧州ツアー通算8勝を挙げて昨年「ライダーカップ」デビューを果たしたベルンド・ウィースバーガー(オーストリア)らが参戦。日本からは川村昌弘が出場し、先週「Slync.io ドバイデザートクラシック」で予選落ちを喫したリベンジに挑む。

<ゴルフ情報ALBA.Net>