<第1回PGAティーチングプロ女子選手権大会ゴルフパートナーカップ2021 最終日◇22日◇矢吹GC(福島県)◇6255ヤード・パー72>
ティーチングプロの日本一を決める男子の「PGAティーチングプロ選手権」と並行して行われた今大会。PGA女性会員4人による第1回大会は、初日単独首位に立った高木亜希子が、最終ラウンドを1バーディ・4ボギーの「75」にまとめ、2位に8打差のトータル7オーバーで初代チャンピオンのタイトルを手にした。
2位に3打差で迎えた最終日は、「5打差で優勝することを目標にしました」と高木。3打のリードを守るのではなく、差を広げるゴルフを心掛けた。しかし、前半のアウトでパーオンを逃した4番、6番、8番でボギーの「39」とスコアを落とす。6打差で出た山本あいりが前半「37」で回り、高木と4打差に迫った。
「山本さんがいいゴルフをしていて、ちょっと焦りがありました」。2位とのリードは4打に広がったものの、山本のプレー内容は、高木に追われる者のプレッシャーを抱かせるに十分だった。
後半に入って12番パー4では40ヤードの3打目を50センチにつけてパーセーブ。続く13番パー5は2.5メートルのパーパットを沈めて、心が落ち着いた。18番パー5は、87ヤードの3打目を1.5メートルにつけてバーディフィニッシュ。初の栄冠を手にした。
「大きなミスは少なかったですが、ショットの調子が悪く、ショートゲームで救われました。(PGA)入会セミナーの時に、この大会があると聞いて、今年は優勝することを目標にしてきたので、うれしいです」と白い歯を見せた。
高木は昨年までLPGAのプロテストに挑戦し続けていた。しかし、最終プロテストでなかなか合格ラインに達しない。「今までゴルフをやってきた証しではありませんが、資格の一つとしてPGAのティーチング資格を取りました」。今年の1月に入会し、ツアープロへの夢を断ち切り、レッスンの道に専念。「お客さんに教えて喜んでもらえる姿を見て、喜びを感じています」。
「きれいなスイングは効率がいいと思います。コースで生かせる、シンプルできれいなスイング」をレッスンのモットーにしている。これまではプレーヤーとして自分のゴルフに集中していたが、アマチュアの上達のサポート役に喜びを見出している。
「お客さんに教えるためには、自分の技術を磨かないといけないと思っています。このタイトルは、この仕事をする上で自信になりますね。来年はもちろん連覇を狙いたいです。これからもっとPGA女性会員が増えてくれたらうれしいです」。年に1回の試合に照準を合わせて腕を磨きつつ、レッスンの技量も上げていくという。
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