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全米女王・笹生優花がメジャー覇者2人と“飛ばし合戦” その結果は?

<ウォルマートNWアーカンソー選手権 初日◇24日◇ピナクルCC(米アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>

「AIG女子オープン」(全英女子)以来、約1カ月ぶりの出場となる笹生優花は、首位と6打差の2アンダー・44位タイで3日間大会を滑り出した。

この1カ月間は、主に日本で体を休める時間に費やした。その後、米国に戻ったが「いつも通りで、帰ってきたという感じは特にない。日本に帰ったら、『帰ったな』という感じがするんですけど」と、すんなりと現地での生活に入れたようだ。4バーディ・2ボギーという結果については、「初日としてはまあまあ」と及第点といったところか。

スタートホールの10番でバーディを奪ったが、序盤の12番パー4ではティショットを池に入れる場面も。しかし「やっちゃったことは仕方ない。そこで色々考えても、次に次にと考えないと崩れてしまう」と冷静さは失わず、17番、18番の連続バーディで貯金を作る。随所で訪れたピンチをしのぎ、アンダーで回り切った。

復帰戦ではパティ・タバタナキト(タイ)、ミンジー・リー(オーストラリア)とともにプレー。全員が今季のメジャー覇者で、さらに8月の東京五輪代表という注目組が作られた。驚かされたのは飛距離。今季平均飛距離275.522ヤードでツアー7位のパティと、同263.733ヤード(35位)のミンジーと激しいドライバー争いを繰り広げたが、「アウトドライブされていた」と苦笑い。笹生に軍配が上がるホールもあったが、「私も(アウトドライブ)してた? ぜんぜん気にならなかった(笑)」というくらい置いていかれたという印象が強い。

ちなみにこの日の計測値は笹生が269.00ヤードだったのに対し、3アンダー・29位タイのパティは277.00ヤード、4アンダー・16位タイのミンジーは279.00ヤード。2人に圧倒される形になった。とはいえ何よりも、「ほんとに素晴らしい2人で、いろいろ勉強になったのでよかった」と多くを学べたことが、一番の収穫だ。

日本でプロ生活をスタートさせた笹生にとって、米国では珍しい3日間大会も慣れたもの。「1週間ゴルフ場にいるのは変わらないので、楽しんで予選通過できれば」。2日目もまずはバーディ合戦についていくことが最優先となる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>