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稲見萌寧は“始球式”もノンプレッシャーで1アンダーフィニッシュ 「自分のショットで開幕はうれしい」

<東京五輪ゴルフ競技(女子) 初日◇4日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)◇6648ヤード・パー71>

初の五輪に臨んだ稲見萌寧が、大役に緊張することもなく、楽しい1日を過ごした。最終18番をバーディで締め、3バーディ・2ボギーの「70」。まず大事な初日を、1アンダーで終えた。

午前7時30分。第1組の1番手として、まだ誰も踏みしめていないコースに白球を打ち込んだ。いわば“始球式”ともいえる記念すべき第一打。だが、そのシーンを振り返った稲見は、「全然(緊張は)しなかったです。自分のティショットで女子ゴルフが開幕するのはうれしい。いい位置でスタートできました」と笑顔。ドキドキではなくワクワク、そんな心境のまま、コースに飛び出していった。

2番で幸先よくバーディを奪うも、3、4番で連続ボギーを叩いた。「グリーンがびっくりするくらい硬かったし、速かった。そのスピードに合わせるのが難しくて3番が3パット。でもそれで学習できたかな」。早いホールでその調整に成功したことも、その後のガマンにつながった。

14番でイーブンパーに戻すと、17番では3メートル弱のパーパットを沈めガッツポーズも飛び出した。その直後の18番でセカンドショットがベタピンについて、バーディという流れになった。「17番は大きかった。あそこがボギーだと18番もボギーが来そうだった。耐えられて18番のバーディにつながった」。もちろん楽しむだけではなく、気合がこもったプレーを見せつづけた。

憧れだった五輪舞台だが、いざラウンドが始まると「(緊張は)全然なかった」とあっけらかん。「特別な試合だけど、やってることは変わらない。ギャラリーが入ってないのが一番大きい。最近、日本で有観客が多かったので練習ラウンドっぽく感じました」と、その肝っ玉はさすがというべきだ。予選落ちがないことも「気楽にできる」要因。このままメダル争いに向かっていってもらいたい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>