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畑岡奈紗はプレーオフまで行くも… 笹生優花に敗れ悲願ならず「考えすぎずにやるのが大事かな」

<全米女子オープン 最終日◇6日◇ザ・オリンピッククラブ・レイクコース(米カリフォルニア州)◇6457ヤード・パー71>

海外女子メジャー「全米女子オープン」は全日程が終了。首位と6打差から出た畑岡奈紗は、プレーオフまで持ち込んだが3ホール目で敗れた。

「首位と6打差だったけど、伸ばすことができればチャンスはあるかなと思っていた」とスタートした畑岡は、前半で1つ伸ばす。さらに折り返しての11番でボギーを叩くも、13番から連続バーディ。続けて16番では残り88ヤードの3打目を約2.8メートルにつけて、この日4つ目のバーディを奪った。ここで首位に並ぶと、前を走る笹生優花、レクシー・トンプソン(米国)が落として首位に並ぶ。さらにレクシーは18番でも落として、笹生との史上初となる日本勢同士の一騎打ちとなった。

9番、18番の2ホールの合計ストロークで勝敗が決まる戦い。だが、両ホールともに2人ともパーで決着はつかなかった。そしてサドンデスの戦いに突入してすぐのプレーオフ3ホール目。畑岡はフェアウェイに置いたものの、2打目は手前から転がらずピンから10メートル以上を残す。このパットを70センチに寄せたが、ラフから手前2.5メートルにつけた笹生がバーディを奪い万事休した。メジャー17試合目も悲願成就とはならなかった。

「最後まであきらめずにやれたのはよかったと思います」とこの日のラウンドを振り返える。残り3ホールくらいから、リーダーボードを気にしたといい、「後ろの組でレクシーと優花ちゃんがやっていて、お客さんの歓声でバーディを獲ったんだろうなと思っていました」と話した。

プレーオフについては「最初の時(2018年KPMG女子PGA選手権)はプレーオフまでに1時間待っていたので、いろいろ緊張したけど、きょうはわりと落ち着いてできた。考えすぎずにやるのが大事かなと思った」と話した畑岡。今回もあと一歩栄冠には届かなかったが、確実にそれは近づいている。次のメジャーは3週間後の「全米女子プロゴルフ選手権」。今の調子を維持して次こそつかみ取りたい。

【畑岡奈紗戦績】

■米国女子ツアー優勝歴 4勝

2018年:ウォルマートNWアーカンソー選手権

2018年:TOTOジャパンクラシック

2019年:キア・クラシック

2021年:全米女子オープン

■国内女子ツアー優勝歴 6勝

2016年:日本女子オープン

2017年:ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

2017年:日本女子オープン

2018年:TOTOジャパンクラシック

2019年:日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯

2019年:日本女子オープン

■メジャー戦績

・2017年

KPMG全米女子プロゴルフ選手権:予選落ち

・2018年

ANAインスピレーション:48位タイ

全米女子オープン:10位タイ

KPMG全米女子プロゴルフ選手権:2位タイ※プレーオフ

エビアン・チャンピオンシップ 16位タイ

全英女子オープン:予選落ち

・2019年

ANAインスピレーション:39位タイ

全米女子オープン:予選落ち

KPMG全米女子プロゴルフ選手権:14位タイ

エビアン・チャンピオンシップ:予選落ち

全英AIG女子オープン:予選落ち

・2020年

全英AIG女子オープン:64位タイ

ANAインスピレーション:7位タイ

KPMG全米女子プロゴルフ選手権:3位タイ

全米女子オープン:23位タイ

・2021年

ANAインスピレーション:67位タイ

全米女子オープン:2位※プレーオフ

メジャー大会出場17回目

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