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篠崎紀夫が“まさか”のシニア初制覇 同期に燃やした密かな闘志

<マルハンカップ 太平洋クラブシニア 最終日◇30日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7020ヤード・パー72>

国内シニアツアーの今季第3戦は、“同級生対決”によるプレーオフでの決着となった。トップと3打差から出た篠崎紀夫が「67」をマークして首位タイでホールアウト。最終組の塚田好宣が最終ホールをパーで上がるのを待ち、2人によるプレーオフにもつれ込んだ。

マルハンカップで撮影!藤田寛之らのスイング連続【連続写真】

2人はともに今年51歳の同級生。日頃から練習をともに行う仲だが、さすがに優勝争いの場では緊張が走った。「上位にいけたらと思っていつもプレーはしているんですけど」と“優勝”の2文字はギリギリまで頭になかったが、プレーオフを制してシニア初制覇。優勝カップを手にするのは、2007年のレギュラーツアー「ANAオープン」以来13年ぶりだった。

「ここのところ調子は上がっていたのですが、まさか優勝とは」と無欲の勝利。一方で、プレーオフに食い込むことは無かったが、もう一人の同期の存在が密かに闘志に火をつけた。篠崎から1シーズン遅れで、本大会でシニアデビューを果たした藤田寛之。初日に単独首位発進を決め、シニアツアー初出場初制覇に向け好スタートを切っていた。

「デビュー戦というのは緊張するものだし、まして注目を浴びている中で初日にあの成績というのは、同期でも群を抜いている。でも、やっぱり追いつきたいという気持ちもあるし、“やっぱりな”と思いたくもなかった」と、同期の活躍が刺激となった。

久々の優勝を勝ち取り、次の目標はと聞かれれば、「エージシュートです。嘘ですが(笑)、そこまで続けて現役でやりたいなと思います。先輩たちを追いかけてゴルフやっていければ」とシニアらしいジョークを交えつつ、笑顔を見せた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>