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日本が誇るホープ2人に立ちふさがったリンクスの壁 河本結は「大人にならなきゃいけない」

<AIG女子オープン 2日目◇21日◇ロイヤル・トゥルーンGC(スコットランド)◇6649ヤード・パー71>

前日に続きリンクスらしい強い風が吹いた「AIG女子オープン」2日目。午前組でスタートした河本結と稲見萌寧だったが、2人とも厳しいコンディションに苦しみ予選落ちが濃厚となった。

この日「80」と9つ落としてトータル13オーバーとなった河本結は、1日の感想を聞かれて「すごく難しいですが自分のゴルフと結果がマッチしていないから頭の整理がついていないというか、いいイメージで打ってもアンラッキーなことが起きたり。これもゴルフなんだなと思いました」と複雑な表情。

だが、それを含めても心揺さぶられるものがあった。「すごくおもしろかった。これぞ全英という感じ。改めて全英で勝ちたいと思いました。アンラッキーを受け入れる心がないといけない。大人にならないといけない。気持ち的にも技術的にも強くならないといけない。そのための準備をしたいと思った2日間でした」と充実感を口にした。

同じく「79」でトータル14オーバーとなった稲見は「前半は雨と風が続いていてティショットでドライバーがすべってしまうなどのボギーが何個かあった。後半は風との戦いでティショットが荒れてしまった。セカンドでグリーンを狙えなくなってしまった。パーを獲るのがやっとだった」と1日を通して苦しんだ。「人生初といっていいくらいの難しさでした」という言葉が今日の過酷な環境を物語る。

一方で収穫はインビー・パーク(韓国)、レクシー・トンプソン(米国)という世界を代表する2人と2日間プレーできたこと。「2人とも違うタイプで、レクシ―はパワーがとてもすごい。ティショットがアイアンでも同じくらい。どんなにブッシュに入っても球を上げられたりしてた。インビーは全てが安定感抜群。ドライバーの距離は私と同じくらいだったので、目標にして頑張ったのですが…」とワールドクラスの実力を知ることができたのは大きな刺激となった。

メンタル面でもつらい部分はあったが、終わってみればいつもの稲見に戻った。「コース中に心を折られ過ぎて、逆にまっすぐになった感じです(笑)。ここまできたら練習してやりきるしかないという気持ちになっています」と顔を上げて帰国する。

<ゴルフ情報ALBA.Net>