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予選敗退の危機…渋野日向子がアイアンの悩みを告白 「怖がって最後まで振り切れない」

<AIG女子オープン 2日目◇21日◇ロイヤル・トゥルーンGC(スコットランド)◇6649ヤード・パー71>

初日を終えて5オーバー・71位タイとやや出遅れた前年覇者の渋野日向子。巻き返しを図った2日目だったが、1バーディ・6ボギー・1ダブルボギーの「78」と崩れた。トータルスコアを12アンダーまで落とし、予選通過が厳しい状況に追い込まれた。

スタート時は昨日と同様にコースに吹き荒れた強風に加え、雨も降ったことでコンディションは悪化。そのなかでも3番では10mのバーディパットを沈め、幸先のいいスタートを切ったが、結果的にこれがこの日唯一の『〇』になってしまった。「昨日と違って横風が多かった。やりにくさはすごく感じました」。リンクス特有の風に、やはりこの日も苦しめられたが、一番問題視したのは「アイアンショット」だった。

中盤以降、セカンドショットが風の影響で曲がり、グリーンをとらえられない場面が目立った。「アイアンを怖がって最後まで振り切れない。高いボールだと距離が出ないので、右足寄りにボールを置いて(低く打ち出そうとすると)、体が左右にぶれて強く打ち込めない。何かを怖がっているのか。ここ何カ月か悩んでいます」。予選落ちした6月の国内開幕戦の「アースモンダミン・カップ」からすでにしっくり来ていなかった問題点が、この大舞台でも顔を出した。

練習場ではいいショットが出ても「試合になると力んだり、何かを怖がって、少しおかしい」。会場入りしてからも、その克服に励んだが、「ショットがポンコツでした」と効果はあまり見られなかった。

ホールアウト時点でカットラインに6打及ばず。午後からさらに風が強くなる予報もあり、そのラインは下がっていくという見方もあるが、「万全な状態で臨みたかった。(新型コロナウイルス感染拡大の影響で)試合がないのはみんな平等。すべて自分のせい。悔しすぎますね」と観念した様子も見せた。

日本では使っていなかったグリーン外からパターを使ってのアプローチを試すなど、収穫もあったが、やはり今後の米国転戦を考えても不安が残る結果になった。「(米国では)楽しんでやろうと思っていましたけど、悔しさが大きい。いつまでも経験、経験と言っていられない。本当にいろいろなものを見つけることができました」。結果はどうあれ、このリンクスで得た課題を、今後徹底的に修正することに変わりはない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>