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ジャンボとの共通点は野球? 門下生入り・泉田琴菜がドラディス1位で“山あり谷あり”の好発進

<パナソニックオープンレディース 初日◇26日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6669ヤード・パー72>レギュラーツアー今季2試合目の出場となった泉田琴菜が7バーディー・1ボギー・1ダブルボギーとスコアロスもありながら「68」でプレー。4アンダー・9位タイと上々の滑り出しを見せた。2位発進の木戸愛と同様、泉田もこのオフからジャンボこと尾崎将司の指導を受けている一人。その成果もあってか、初日のドライビングディスタンスは出場選手中トップの273.5ヤードをマークした。

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「パターに助けられて、パターに苦しめられました」。泉田はこの日のラウンドをこう振り返った。一日を通してタッチが強く、ファーストパットがショートしたホールはほとんどなし。意図して強気に狙ったわけではないが、これがバーディー量産につながった。一方で、強めのタッチが裏目に出たのが前半の18番パー3。およそ20メートルのバーディーパットを2メートルオーバーすると、返しのパーパットも「パンチが入った」と2メートルオーバー。さらにこれを外して4パットのダブルボギーとなった。それでも、折り返し直後の1番パー4では「同じミスはできない」と下り3メートルをジャストタッチで沈めてバーディー。嫌な流れを断ち切り、後半へつなげた。小学校から中学校にかけての約6年間で野球をしていた経験があり、ある意味ではこれがジャンボとの共通点。「野球のスイングにつなげてアドバイスをいただけるので、私にとってはありがたいです」。実際に野球のバットで素振りを披露すると、ジャンボからは『なんでゴルフボールを置いたら、それができないんだよ』と言われた。この言葉は“どうすればバットのようにクラブを振れるのか”を考えるようになった大きなきっかけ。この日の飛距離はそれが少しずつ形になってきた表れだろう。山あり谷ありの初日となったが、トップ10圏内の好スタート。QTランキングは64位でレギュラーツアーに常に出場できる立場ではなく練習の成果を試せる機会は少ないが、「練習でできているということを自信にして、気持ちを強く持ってやっていきたい」。今大会で“試合でもできる”というさらなる自信を手にしたい。(文・田中宏治)

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