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2戦連続の5位にも山下美夢有は笑顔なし 次戦はメジャー初戦の「シェブロン選手権」に出場

<KKT杯バンテリンレディス 最終日◇14日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6518ヤード・パー72>2年連続年間女王の山下美夢有には、もどかしい3日間だった。トータル4アンダーの5位タイ。3日間の平均ストロークが「73.7594」と今季最も難しかった大会で一度もオーバーパーを打つことなく、前週の「富士フイルム・スタジオアリス女子女子オープン」に続く今季3度目のトップ5入りとなったが、ホールアウト後の表情はさえなかった。

誇らしげにトロフィーを掲げる竹田麗央【写真】

「なかなかうまくいかないというか、全体的にばらつきのある感じだった。う〜ん、ショットには関しては何とも言えないです」パー3を除く14ホールでフェアウェイを5回しかキープできなかったことが、不満の大きな要因だろう。それでも、ボギーは2番パー4の1個だけ。5番パー4と16番パー3でバーディを奪って、スコアを一つ伸ばしたが、消化不良のラウンドに口数は少なくなった。18日からは米国テキサス州の「ザ・クラブ・カールトン・ウッズ」で開催される「シェブロン選手権」に出場する。代表入りを目指すパリ五輪にも直結する5度目のメジャー挑戦を前に「ショットはだいぶ良くなってきた。優勝したら自信にもなる」と意気込んで熊本に乗り込んで来ただけに、自分自身に裏切られた感じだったのかもしれない。今季はボギーなしラウンドがすでに7度あるが、今大会の予選ラウンド2日間では第1ラウンドが3個、第2ラウンドが4個の計7個のボギーをたたいた。ボギーを打たないゴルフが身上の女王には到底納得できない数字。その原因については「ショットです」と即答した。もやもやとした気持ちは、初出場の今季海外メジャー初戦で解消するしかない。(文・臼杵孝志)

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