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帝王がポツリ…「ティアップが一番きついんだ」 レジェンド3人による“爆笑始球式”で祭典が開幕

<マスターズ 初日◇11日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>大会開幕を告げる恒例のオナラリースタート(始球式)で、今年もレジェンド3人がナイスショットを連発した。パトロン(ギャラリー)からの拍手喝采のなか、大会歴代最多勝利数の6勝を誇るジャック・ニクラス(米国)、大会3勝のゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、同2勝のトム・ワトソン(米国)が1番ティに登場した。

今年もレジェンド3人の始球式で幕開け【写真】

オナーを務めたのはプレーヤー。今年11月に89歳を迎えるが、まったく年齢を感じさせない足取りとスイングを見せる。繰り出された弾道の高い球は見事にフェアウェイをヒット。すると、その場で“歓喜のキック”を繰り出し観衆を沸かせた。続いて84歳のニクラスが、ゆっくりとティへ。こちらは対照的に「ティアップが一番きついんだ」と冗談めかし会場の笑いを誘ったが、クラブを振るとそこはさすがの“帝王”だ。これもキレイなストレートのボールがコースに飛んで行った。最後の出番になった74歳のワトソンは、ニクラスに「君はここでフックボールを打ったことはある?」と質問を振ると、答えは「ない…けど引っかけたことは何度もあるけどね」。こんな掛け合いもファンを喜ばせる。そしてその後の打球はフックどころか、やはりキレイな球筋を描きフェアウェイ中央に落ちた。さすがのプレーに、再び拍手が起こる。その後は、3人そろってグリーンジャケットを身にまとい会見に登場。そこではマスターズの思い出話や、LIVゴルフについて、飛ばないボールに関する話題など“ご意見番”としてさまざまな質問が集中した。そのなかでは以前エージシュート2500回越えなど驚異的なエピソードを話していたプレーヤーに、若さの秘訣を聞くものも。すると「インドに行った時に老年学者が、長寿の秘訣として私に取り組むべき10のことを教えてくれた。そのひとつが氷風呂に入ること。これはアジアで何千年もやっていることだ」と言って、キレのある動きの理由が明かされた。ゴルフ、トークともに老獪だった3人の“ワザ”。それが祭典の開幕に華を添えた。(文・間宮輝憲)

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