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アジア勢史上初 ヒデキ・マツヤマがオーガスタで歴史的V【松山英樹のマスターズ戦歴】

海外メジャー今季初戦「マスターズ」が11日(木)から開催される。今年で13回目の出場となる松山英樹の戦歴をチェック。今回はアジア勢史上初の優勝を果たした2021年大会など、直近4年間の成績を振り返る。

松山&久常がオーガスタ入り【現地写真】

◇■2020年 コロナ禍により異例の秋開催 松山英樹は決勝で伸ばせず(-8:13位T)例年は4月に行われるマスターズだが、コロナ禍により異例の11月開催に。無観客のため、パトロンによる大声援もない少々寂しい戦いとなったが、松山は奮闘した。初日、2日目ともに「68」でラウンド。首位との1打差のトータル8アンダー・6位タイで決勝に進出した。だが、ムービングデーは「72」と伸ばせず。「思うように自分をコントロールできなかった。悔しい一日でした」と唇をかんだ。最終日も同じく「72」。優勝のダスティン・ジョンソン(米国)とは12打差がついた。「結果としてはすごく悔しいですが、いい一週間だったと思う。来年は必ず勝てるように頑張りたい」と前を向いた松山。そして翌年、ついに歓喜の瞬間が訪れる。■2021年 アジア勢史上初の制覇 ヒデキ・マツヤマが歴史に名を刻んだ(-10:優勝)日本のエースがついに成し遂げた。トータル10アンダーで後続を1打差で振り切り、念願のマスターズV。アジア勢として大会初制覇、日本勢として史上初の4大メジャー優勝を果たした。「これまで日本人では(優勝)できないという考えがあったかもしれないけど、僕がメジャーチャンピオンになって、それを覆すことができた。僕が勝ったことで日本人が変わっていく」さらに「今テレビを見ている子供たちが5年後、10年後にこの舞台に立って、その子たちとトップで争うことができたらすごく幸せ。そのためにまだまだ僕も勝っていかないといけない」。マスターズ覇者としての“責任”の重さをかみしめるようにうなずいた。この勝利に各界の著名人から祝福のコメントが相次いだ。日本列島が歓喜に包まれた、歴史的な一日となった。■2022年 首痛の影響も… 史上4人目の連覇ならず(+2:14位T)マスターズの前哨戦「バレロ・テキサスオープン」を首痛のため途中棄権した松山。決して万全とはいえない中、史上4人目の連覇を目指して挑んだが、苦しい戦いを強いられた。初日はイーブンパー・19位タイ。「ショットがチャンスにつけられない状態。しのいでいく戦いになる」と巧みな小技でなんとかスコアをまとめた。2日目は「69」をマークし、一気に2位へ浮上。連覇に向けて期待が高まった。しかし、ムービングデーで「77」を喫すると、最終日では「72」と伸ばせず。14位タイに終わった。「なかなかいいプレーができなかったけど、悪くてもこの位置で回れているのはすごく良かった。まずはケガをしないで(来年)ここに乗り込んできたい」と前を向いた。■2023年 満身創痍で戦い抜いた4日間(-2:16位T)予選2日間は「71」、「70」。首痛を抱えながらもアンダーパーで決勝に進出した。アプローチが非常に冴えて3日目にも2つ伸ばしたが、最終日に「75」と失速。16位タイでオーガスタを去ることになった。ショット、パットともに不調だったが、マネジメントや巧みなアプローチで何度もチャンスを演出した。「体の状態を考えれば、よくそこ(上位)の位置にいられたな、と」。決して本調子ではなかったが、歴代覇者としてやるべきことはやった。「体がいい状態でプレーできていないというのが悔しい。練習も制限なくできるようにメンテナンスをしたい」そして2024年。懸念だった首痛も「おととし、去年に比べたら痛みも少ない」と体の調子は悪くない。2月の「ジェネシス招待」で2年ぶりV。その後は12位、6位、7位と好調を維持している。大会2勝目を果たし、再び日本を熱狂させてほしい。

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