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「今までで一番楽しかった」という言葉 レジェンズツアー開幕戦であったうれしいお話 【原田香里のゴルフ未来会議】

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。不安定な天候ながらも春爛漫。楽しくゴルフしていらっしゃいますか。私がプレーする45歳以上のレジェンズツアーも「長崎さくらレジェンズオープン2024」(長崎県、4月4〜5日)でいよいよ開幕しました。

新規大会でもある、この大会で実はとてもうれしいことがありました。試合が終わったあとのプロアマでのことです。プレーしたあとに、ご一緒したアマチュアの方から「いままでずっとゴルフをやって来たけど、今日が一番楽しかった」というお言葉を頂いたのです。本当にうれしかったです。プロゴルファー冥利に尽きる、と言えばいいのでしょうか。もちろん、ツアーで戦っているときには、試合で結果を出すこともプロゴルファー冥利に尽きるというのでしょう。けれども、ゴルフのすばらしさを伝えたいという気持ちが強くなった今では、こんなにうれしいことはありません。あまりにうれしくてSNSでアップしてしまったほどです。生涯スポーツであるゴルフを一緒にプレーして、ときにはレッスンもしながら回った後でこう言っていただけるのは、ゴルフの魅力を微力ながら伝えることができているのかな…という気分になります。これこそ、レジェンズツアーの魅力なのではないでしょうか。この大会は、同じ九州の熊本県出身である平尾南生子プロのご縁から始まり、ツアーになったものです。素敵な言葉を頂いたプロアマも充実していて、大会関係者のみなさんの手作り感というか、一生懸命作り上げてくれた感じが素晴らしく、みんながニコニコしている試合でした。聞くところによると、1年半かけて準備をしてくださったそうです。ご縁をつないでくれた平尾プロとは、初日に同じ組でプレーしたのですが、自分も出場者でありながら、私たち(他の選手)に対してとても細やかに気を使ってくれていたのが印象的でした。私自身のゴルフはというと、ショットに不安がありつつも、毎日試合でゴルフをしているうちにどんどん体が動いてきて満足度の高いものになりました。初日は2バーディー・3ボギーの「73」で1オーバー・20位タイとまずまずこらえたのですが、2日目には2バーディーのボギーを5つも叩いてしまい、通算4オーバー。27位タイに終わりました。グリーン周りに課題が残る感じでした。次の試合は月末の「太陽生命元気・長生きカップ」です。舞台は千葉県の東急セブンハンドレッドクラブ。もう少し頑張りたいと思っています。同時に、また一緒に回った方に楽しんでいただけるよう、プロアマでもしっかり優しく(笑)。対応させていただきたいなと考えています。ゴルフの魅力は、いいスコアを出すだけではないのだな、とつくづく感じた、というお話でした。■原田香里(はらだ・かおり)1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部で腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

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