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1打届かず… 佐久間朱莉は地元での初V逃して“悔し涙”「まだまだ実力不足」

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇7日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535ヤード・パー72>悲願の初優勝をあと一歩で逃してしまった。首位タイから出た地元・埼玉県川越市出身の21歳、佐久間朱莉。1イーグル・4バーディ・ボギーなしの「66」と好ラウンドを見せたが、トーナメントレコードのトータル15アンダーまで伸ばした同組の阿部未悠に軍配が上がった。

初優勝で歓喜の涙を流す阿部未悠【写真】

「自分としてもすごくいいゴルフができた18ホールでしたが、それでも勝てなかった。まだまだ実力不足だなと思いました」序盤から素晴らしいプレーを披露した。1番パー5では約15メートルのロングパットを沈めてイーグル発進。さらに、2番、8番でもバーディを奪い、2位と2打差の単独首位でサンデーバックナインに臨んだ。しかし、阿部が14番から4連続バーディを奪うなど、終盤で佐久間を猛追。16番で並ばれ、17番で逆転を許してしまった。「絶対に取る」と迎えた18番パー4。阿部は2打目をグリーン奥のスタンド方面へ打ち込んだが、佐久間は約5メートルに置いた。「セカンドは完璧なショットだった。あの緊張感の中で打てたということは、少しは成長できているのかなと思います」。決めればトップタイ。運命を左右するバーディパットは「しっかり打てたのですけど、思ったより切れなくて…」。無常にもボールはカップの横を通り過ぎた。ホールアウト後に気持ちが込み上げ、思わず涙。その後、勝った阿部とハグを交わした。「パーパットを打つ時から(涙腺が)やばかったのですけど、笑顔で未悠ちゃんを称えようと思い、頑張りました。これまで以上に悔しいです」と言葉を絞り出した21歳。悲願の初優勝を地元で飾ることはできなかった。(文・神吉孝昌)

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