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竹田麗央が狙う“20歳ラストラウンド初V” 今季3度目の最終日最終組で「自分のプレーに集中」

<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇30日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>前日に中止となった第2ラウンドが行われ、2位から出た竹田麗央がトータル10アンダーで単独首位に立った。最大瞬間風速14.2メートルの強風が吹き荒れ、午前組は特に厳しいコンディションとなったが、竹田は5連続を含む7バーディを量産。「67」の好スコアで、ただ一人、2桁アンダーに乗せた。来月2日が21歳の誕生日。20歳ラストマッチで初優勝を手にする。

ド迫力です【写真】

「前半はガマンのゴルフというか、ボギーも出たんですけど、18番からバーディが続いて良かったかなと思います」。この日のベストスコアとなる会心のラウンドも淡々とした様子で振り返った。流れを作ったのは2バーディ・2ボギーで迎えた前半17番パー3のパーセーブ。「30ヤードの難しいバンカーショットだったんですけど、54度のウエッジで50センチに寄りました」。大きなピンチをしのぐと、直後の18番パー5では自慢の飛距離を生かし、2打目をグリーン手前のカラーまで運んでバーディ。1番パー4の2打目はピッチングウェッジでピンそば50センチにピタリ。2番は5メートルを沈めた。この時点で8アンダーまでスコアを伸ばし「目標を10アンダーに設定しました」。すると続く3番では1メートル、4番では1.5メートルのチャンスをしっかりものにし、あっという間に目標スコアに到達。再び上方修正し、残り5ホールで12アンダーを目指したが「5番からは風もあって、スコアを伸ばせませんでした」。独走態勢とまではいかなかったが、後続に2打のリード奪った。誕生日の2日はプロ野球観戦を予定している。家族の影響で子供のころからの巨人ファンだが、観戦するのはベルーナドームで行われる西武−オリックス戦。「最近、オリックスも好きなんです」。“推し選手”には、巨人では坂本勇人内野手、オリックスでは山本舜平大投手の名前を挙げた。20歳最後のラウンドとなる最終日は、今季早くも3度目の最終組にして、初めて単独首位でスタートする。「ひさびさに最終日に天気がいい予報なので、楽しみです。明日も自分のプレーに集中してできたらいいなと思います」。初優勝を挙げ、週明けは最高の誕生日を迎える。(文・田中宏治)

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