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小平智に聞く なぜPGA選手は日本のコースでビッグスコアが出せないのか

<ZOZOチャンピオンシップ 2日目◇20日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70> 予選落ちのない「ZOZOチャンピオンシップ」は2日目までを終えて、トップのボウ・ホスラーがトータル7アンダーで単独トップに浮上。日本勢では小平智がトータル5アンダー・3位、稲森佑貴がトータル4アンダー・4位タイ、石川遼と堀川未来夢がトータル3アンダー・8位タイと、トップ10に4人の選手が入っている。

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2日目は最大瞬間風速16.5メートルの強風が吹くコンディションで、初日トップのコリン・モリカワ(米国)が「73」で3つ落とすなど、米ツアーのトップ選手たちもスコアメイクに苦しんだ。それを考えても、初日はモリカワの「64」、2日目はホスラーの「65」がベストスコアで、そこまで派手な数字は出ていない。米ツアーでは毎日誰かがビッグスコアを叩き出す印象が強いが、ここまではおとなしい展開となっている。 2018年の「RBCヘリテイジ」での米ツアー初優勝をきっかけに、米国を主戦場に戦う小平は「やっぱりアメリカで戦っている選手たちはちょっとアジャストするのに時間がかかっているのかな」と語る。 普段は日本よりも距離が長いコースで戦っている選手たちだが、「コーライ芝のラフで打つことはほぼないので、アプローチとか、けっこうタッチが合ってない人は多いと思います」と、日本の芝に苦戦している様子。さらに、「こんなにきれいで上りも下りも速いグリーンはなかなかないので、一緒に回った選手は戸惑っている感じはありました」と、日本の管理が行き届いた速いグリーンも、ここまでスコアが伸びない要因になっている。 それでも小平は、3日目以降はスコアが大きく動くと予想する。「あの人たちは適応能力がすごいので、1人、2人くらいはビッグスコアを出してくる選手が現れるんじゃないかと思います。自分もそれに離されないように、できるだけ食らいついていきたい」。首位のホスラーも、「風がなければいいスコアが出る」と自信を見せる。 「基本的にPGAツアーは伸ばし合いになるので、風がなかったらガンガン伸ばしてくる。そういうのも向こうに行って慣れたというか、気持ち的には伸ばさなきゃという形になってきた」。いったいムービングデーはどんな展開となるのか。最終組でスタートする小平にとっては、来季のシード権がかかる重要な戦いが始まる。(文・下村耕平)

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