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“LIV組”のケプカ、不振続くJTも選出! ライダーカップ米国チーム主将の選択は…

米国中部時間の8月29日午前9時に、テキサス州ダラス郊外・フリスコのPGA・オブ・アメリカ本部で、9月29日にイタリアのローマで開幕する「ライダーカップ」の米国チームキャプテンピック6名の発表が行われた。

すでにポイントで出場が確定している6選手に加わるのは、キャプテンのザック・ジョンソンが選んだ6選手。会見会場には緊張した空気が流れるなか、ジョンソン主将が一人一人の名前を読み上げた。「この選出には多くの時間とエネルギーを費やしてきた。秘密もなく、とても自信がある。とくに僕自身が選手と身近に関わり合ってきた。すでにチーム入りしている6人とすばらしいプレーができるその6人の紳士たちは…ミスター、サム・バーンズ、ミスター、リッキー・ファウラー、ミスター、ブルックス・ケプカ、ミスター、コリン・モリカワ、ミスター、ジョーダン・スピース、ミスター、ジャスティン・トーマス」と読み上げると会場から拍手が起こる。そしてZOOM会見に6人が登場する。注目されていたのは現在LIVゴルフでプレーをするケプカの選出だったが、ジョンソン主将は「ケプカは自身でチーム入りする道を切り開いた。選ぶのは簡単だった。チーム内ですばらしい力になるし、コース内でもすばらしい。他のチームメンバーはブルックスのチーム入りを望んだし、僕も欲しかった。彼のチーム入りは自然だった」と選出に疑問はなかったとした。LIVゴルフへ移籍した選手は、現在米PGAツアーの出場は停止中だが、ライダーカップの米国側を主催するのは『PGA・オブ・アメリカ』でLIVゴルフの選手は現在も同協会のメンバーとされている。(※欧州チームはDPワールド(欧州)ツアーのメンバーであることが必須)ただしLIVゴルフの大会は世界ランキングと同じくライダーカップポイントも獲得しないため、過去2年間の成績でダスティン・ジョンソンやブライソン・デシャンボーらは上位にランクされなかった。しかしケプカはポイントを得られるメジャー大会で4月のマスターズ2位、5月の全米プロ選手権優勝。痛めていた腰のケガからの完全復帰もアピールし、ポイントレースでは終盤にザンダー・シャウフェレに追い抜かれたが、その好調は自他ともに認めるところだった。メジャー通算5勝のケプカは「この数年はいろいろなことがあった。健康を取り戻すことに必死だった。今はすばらしい体になった。チームに入れて本当にうれしい」と興奮する。一方、今季不振が続いたJTことトーマスの選択にも注目された。フェデックスカップ・ポイントは71位でプレーオフ入りを逃し、メジャー4大会中3大会で予選落ち。それでも「JTを選出するのも迷わなかった」とジョンソン主将は言う。「彼の気持ちも魂も米国チームとともにある」と結束に大きな役割を担うとした。なおポイントでチーム入りしたのは1.スコッティ・シェフラー2.ウィンダム・クラーク3.ブライアン・ハーマン4.パトリック・キャントレー5.マックス・ホーマ6.ザンダー・シャウフェレこの12選手でm米国チームは1993年、イングランドのザ・ベルフライ以来、30年ぶりのアウェー大会での勝利を目指す。(文・武川玲子=米国在住)

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