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「バンビ」の出現がバーディのスイッチ!?  宮田成華は前週のリベンジへ6位で決勝進出

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目◇7日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6420ヤード・パー72> 先週、プレーオフに2打差の4位で初優勝を逃した宮田成華(なるは)が、2バーディ・ボギーなしの「70」で回り、トータル5アンダーの6位で決勝ラウンドに進んだ。先週に引き続きショットは好調。パッティングが決まり始めれば、先週のリベンジも大いに期待できる。そんな宮田のグリーン攻略のカギは子鹿が握っている!?

ほほを膨らませる宮田成華【大会フォト】

「今週、北海道らしいことは何かありました?」。ジンギスカンか、スープカレーか、北海道グルメの話題を期待して宮田に声を掛けると「バンビに会いました」という想定外の答えが返ってきた。ディズニー映画を見たわけではなく、コース内でバンビのような子鹿を見かけたという話らしい。 「11番のグリーンでアドレスに入ろうとしたら『ピュイー』って鳴き声がして、振り返ったらバンビがいたんです。それまでにも何度もバーディチャンスがあったんですけど、決められなくて、そこでようやく入ってくれました。バーディを運んできてくれたので、あの子は絶対いい子ですね」。直前の10番までにグリーンを外したのは1度だけ。3メートル前後のチャンスを外し続けていただけに、子鹿がバーディの使者に思えたのだろう。 一方、16番での2つ目のバーディは、1メートルの距離ながら大きくカップを外さなければならないスライスラインを決めたもの。「カップのフチ狙いかなというぐらいのストレートに近いラインが入らないのに、あれが入るんですから、私にははっきりと切れるラインの方がわかりやすくていいのかもしれません」。これは自虐ととらえるべきか? ショットが好調なだけに、再三訪れるチャンスをものにできないことをもどかしそうに振り返った。 冒頭の質問に食の話題が返ってこなかったのには、子鹿のインパクトの大きさ以外にも理由がある。宮田はリランキング65位という結果を受けて今大会に出場。シード選手やリランキング上位の選手とは違い、「出られると決まったのが遅かったので、そこからでは札幌のホテルが取れなかったんです」。なんとか見つけたホテルの周辺は店も少なく、北海道グルメを楽しめるような環境ではないのだとか。「ジンギスカンは1回食べたんですけど、あとはまあ普通の夕食です(笑)」。おかげでいつも通りにゴルフに集中できるとプラスにとらえるしかないだろう。 宮田と同じ組ではこの日、穴井詩が「67」、永井花奈が「68」をマーク。「今日のようにコンディションが良ければ、やっぱりこのコースはスコアが伸びるんだなと思いました。決勝ラウンドはバーディ合戦だと思うので、どれだけバーディが獲れるかですね」。もう少し頻繁に子鹿が現れて、北海道気分を盛り上げてくれれば、宮田に初優勝のチャンスが広がりそうだ。(文・田中宏治)

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