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「ロケットみたいに鋭くて速い球が…」 “パラダイム×超最新シャフト”が木村彩子の全英への秘策に?

<ニチレイレディス 事前情報◇14日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6621ヤード・パー72> 先週の「宮里藍 サントリーレディスオープン」で4位タイになり、繰り下がりで海外メジャー「AIG女子オープン」(全英女子、8月10〜13日、イングランド)出場権を手にした木村彩子が、今週の国内女子ツアーの会場で「試行錯誤」する姿を目撃した。

現場から撮って出し! 『スピーダーNX』の最新“ブラック”をキャッチ【写真】

練習場を見ていると、2本のドライバーを打ち比べ、データの確認や、メーカー担当者との話し合いに余念がない。「コースはあまりわからないけど、風が強いというのはよく聞きます。そうなるとスピンコントロールが大事だと思う」と、全英対策としてクラブの見直しを行っていたのが、この光景の理由となる。そしてこの2本のドライバーとは、現在エースドライバーとして使用するキャロウェイの『エピック スピード』と、同社の最新モデル『パラダイム』だ。 もともと、今年のオフにも『パラダイム』をテストしたが、このときは思ったようなスピン量が出ずに断念していた。とはいえ「飛距離性能はパラダイムのほうがあるので使いたかった」と、完全に諦めていたわけではなかった。そして、このメジャー出場が決まったタイミングで、“ぴん”と来る組み合わせを見つけることに成功した。 今週、女子の会場には藤倉コンポジットが手がける『スピーダーNX』の最新モデルと思われる黒いシャフトが投入された。その性能について同社担当者に聞いても、まだ口を閉じるほどの超最新アイテムだが、これを挿したことでパラダイムの手ごたえがグッと変わったという。 実際に弾道計測器が弾き出したスピン量の数値も、エースドライバーと現在挿しているシャフト『スピーダー 569 エボリューション VII』の組み合わせとそん色はなし。何よりも「パラダイムにエボVIIを挿した時は、打感をあまり感じられなかったんですけど、新しいシャフトだと、球が食いつく感じがすごくあってパラダイムとの相性のよさを感じました」と、手に残る感触がまったく異なったことに驚いた。 これにより、今後は『パラダイム』の飛距離性能を生かしたゴルフも選択肢のひとつになりそうな予感がする。ちなみにそのシャフト自体についても、「しっかりしているけどインパクト前にシャフトが走ってくれる。振り遅れそうかなと思ったときでも戻ってくれるし、先調子のようだけどしっかりとしたシャフトというイメージ。左にしっかり振り抜けそうですね」と、いいイメージを持った様子。「ロケットみたいに鋭くて速い球が出ますね」など、次々と好印象が並ぶ。 あとは明日のプロアマで実際にこの新ドライバーを使用してみて、エースと比較していく。さらに細かい調整なども施したうえで、投入タイミングを見極めていくことになりそうだ。『パラダイム×新スピーダーNX』。これが木村にとって、全英への秘策のひとつになるかもしれない。(文・間宮輝憲)

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