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“帝王”ニクラスが全米プロVのケプカにお祝いメッセージ でもLIV勢はホスト大会に不要?「居なくても最高の出場選手」

<メモリアル・トーナメント 事前情報◇30日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(米国・オハイオ州)◇7571ヤード・パー72>ゴルフ界のレジェンド、ジャック・ニクラス(米国)がホストを務める大会が、ニクラスの地元、オハイオ州ダブリンのミュアフィールド・ビレッジGCで6月1日に開幕する。30日に会見に臨んだ帝王は、120名の出場選手を見て「トップ選手が全員集まった最高の大会」と称えた。

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賞金総額は2000万ドル(約28億円)で優勝賞金は360万ドル(約5億400万円)という今季の“格上げ大会”の一つ。実際に世界ランキングトップ10のうち7選手、50位内の38選手、フェデックスカップポイントも上位30位中25選手が参戦する。また今季のツアー勝者、27選手のうち22選手も出場リストに入った。ただし、今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」を制したブルックス・ケプカ(米国)や、昨年の「全英オープン」覇者キャメロン・スミス(オーストラリア)の姿は“当然”ない。また例年参戦をしていたフィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン(ともに米国)、そして2018年にこのメモリアルで勝利したブライソン・デシャンボー(米国)もLIVゴルフに参戦しているため、出場資格を失った。ニクラスは1980年に自身もワナメーカートロフィーを獲得したオークヒルCCで、同じ全米プロを勝利したケプカには「お祝いメッセージ」を送ったという。ただし実際には「何人かの選手にとって、LIVゴルフで戦うほうがいいというのは理解できる」としたうえで、「その選択は私のレガシーではない。私はPGAツアーでキャリアを始めたのだから」という立場を示した。LIVゴルファーについて、さらに続ける。そこには「彼らが居なくてもここには世界のトップ選手が集まった。LIVゴルフを選んだのは選手自身、もうゴルフの一部だとは思っていない」と厳しい言葉も。ただニクラスが監修するフロリダ州パームビーチの『ベアーズクラブ』には、今も6?7人のLIVゴルファーがメンバーとしてプレーをしているという。LIVゴルフの選手が将来メモリアル・トーナメントに再び出場することがあるかと聞かれると、「それは私が決めることではない。PGAツアーがそれを許すのかはわからない」と話すにとどめた。(文・武川玲子=米国在住)

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