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ダンクイーグルにチップインも一歩届かず 永峰咲希、復活へ前進の2位

パナソニックオープンレディース 最終日◇30日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6656ヤード・パー72>国内メジャー制覇による3年シードを行使して、今季のツアーに出場している永峰咲希は「70」とスコアを伸ばしたものの、トータル9アンダーの2位に終わった。前半の8番パー5ではダンクショットでイーグルを奪取。一時は単独首位にも立ったが、わずかに1ストローク及ばなかった。

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「ショットが直接カップに入る、ダンクは初めてだったので、よし来たなというより、驚きのほうが大きかったですね」。8番パー5の第3打は残り100ヤード。PWで放った一打はカップの一部をえぐりながら、ホールに消えた。6番パー4のチップインバーディに続き、ここでもパターいらずのイーグルで一気に優勝争いの主役となった。ここから穴井詩と一進一退のマッチレースを繰り広げたが、18番パー5で明暗が分かれる。1つ前の組を回る永峰が3メートルのバーディチャンスを逃したのに対し、最終組の穴井は第3打を30センチにつけるスーパーショット。「あれが入っていれば、プレーオフだったと思うんですけど、途中でもったいない3パットもあったので、最後のバーディパットだけを攻めることはないです。この風の中、上位に食らいついて、アンダーパーで回れたのは良かったと思います」。決着がついたのは最終ホールの攻防だったが、冷静にトータルでの戦いを振り返った。「悔しい気持ちはありますし、プレーオフをしたかったですけど、詩さんは、参りましたと言うしかない距離だったので、また次という気持ちです。この気持ちを忘れないうちにもう一度優勝争いがしたいなと思います」。今季初のトップ10入りで最後まで優勝を争えたのは大きな前進。2020年「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」以来の通算3勝目へ、次のチャンスは近いうちに訪れるはずだ。21年オフに高校時代の同級生と結婚。現在は夫が東京勤務のため、地元の宮崎と2カ所を拠点にしている。連戦でホテル暮らしが続き、なかなか心の底からリラックスできる時間が持てないツアー生活を考えれば、これもプラス材料。千葉で開催された今大会、続く「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城)は関東での連戦。もう一つの自宅で疲れを癒し、リフレッシュして今季の国内メジャー初戦に挑むことができそうだ。(文・田中宏治)

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