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名匠・井上誠一を攻略するために必要な力は? メジャー前哨戦ですが…初優勝者の誕生にも期待です【大西翔太のSHOWTIME】

<パナソニックオープンレディース 事前情報◇27日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6656ヤード・パー72>今週は今季初の関東戦。千葉県・浜野で「パナソニックオープンレディース」が行われる。昨年は開幕から勢いに乗った西郷真央が逆転し、通算4勝目を飾った。果たして今年はどんな選手が活躍するのか。青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏がトーナメント現場から見どころを紹介する。

ダブルピース、いただきました!【写真】

舞台となる浜野ゴルフクラブは関東らしい林間コースで、名匠・井上誠一が設計したことでも有名。大西氏も「ゴルフの醍醐味を感じさせてくれる、戦略性のあるコースです」と紹介する。全体的に距離が長いというが、各ホールには井上設計らしさが散りばめられている。フェアウェイでいえば「ラフがせり出していて、フェアウェイだと思ったらラフにかかってしまうこと」もあり、グリーン周りは「バンカーの配置やラフのせり出しで花道は狭くて、外せる場所は少ない」。それに相まって、ピン位置もシビアなところに切ることが予想される。井上設計を攻略するために必要となるのは“ショット力”。「ティショット、2打目以降、ショットで思い通りに打つ技術が必要になってきます」と展望を語った。「今週は初優勝者もでるかもしれません…」と期待を込め、まずピックアップしたのは、櫻井心那(ここな)。昨年の下部ステップ・アップ・ツアーで5勝を挙げた女王は、前半戦出場権を得てレギュラーツアーを戦っている。大きなバックスイングで「パワーもある」大胆なスイングだが、練習場でその様子を見た大西氏は好調を指摘。「ビッグボールなのに、狙ったところに打つことができている印象です。鋭いボールをビシバシと打っているようにみえました」と好調さを身近に感じた。先週、難攻不落ともいわれる川奈で優勝争いに加わった安田祐香、ルーキーの荒川怜郁(れいか)にも注目する。「安田さんはショットの調子が良さそうで、川奈での悔しさを晴らしたいという熱い気持ちもあるでしょう。荒川さんはスイングがダイナミックですが、引き続き調子が良く見えます。川奈での2位は自信になるはずです」と2週連続の上位争いにも期待する。そして、今大会は今季メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の“前哨戦”であるということもポイント。「来週に向けてこれから調整するのは間に合わないですが…」という一方で、メジャーにむけて弾みをつけていきたい一戦となるのは間違いない。「常にメジャーに向けた準備をしている選手たちは、上位にくるでしょう。メジャーはさらにセッティングが難しくなるので、そこに流れを引き寄せるためにも、上位フィニッシュで勢いづきたいところですね」。解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。

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