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“初優勝の重圧”は「見えないお化けを怖がるもの」高橋彩華、待望の2勝目は“川奈初”の連覇で

<フジサンケイレディスクラシック 事前情報◇20日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6457ヤード・パー71>初優勝までに最終日最終組を9度経験。“シルバーコレクター”を返上したのが10度目の今大会だった。1年ぶりにコースに戻ってきた高橋彩華は当時のことを鮮明に思い出す。「ここでこういうショットを打っていたなとか、懐かしい感じがしました。景色はすごくきれいなんですけど、風が出ると難しい感じで、川奈って感じですね」。

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木曜に行われたプロアマ大会の川奈は晴天。時折、弱目の風が吹くが絶好のゴルフ日和。世界のゴルフ場100選にも入ったまさに美しい川奈そのものの姿だった。前年度の優勝者は美しい景色とは裏腹にホールによって表情を変える風を体感。歓喜のイメージとともにコースの厳しさも思い出した。しかし、高橋からは1年前にあった“初優勝”というプレッシャーから解放されて余裕すら感じられる。「見えないお化けを怖がっているようなもの」。乗り越えた初優勝のプレッシャーのことをこう表現する。「気持ちはめちゃくちゃ軽くなった。勝たなきゃいけない重圧は減ったのでゴルフはしやすくなりました。もう勝っちゃったから大丈夫だと思います!」と“お化け”の恐怖に怯えることは、もうない。ただ初優勝を遂げたあと、トップ5入りは5度経験しているが、2勝目には手が届いていない。直近の3試合でトップ10入りも果たし、調子を上げてきている感があるが、高橋は「調子自体はあまりいい感じはしていない。実力の部分もあるがラッキーな部分が大きい。今年は結構運がいい試合が多い」と語るも、運も実力のうちという言葉もある。今年41回目を迎える今大会で連覇を果たしたのは2004、05年の藤井かすみのみ。05年からこの川奈に舞台を移しており、川奈で連覇を達成した選手はいない。「できれば連覇したい気持ちはある、イメージはいいのでベストは尽くしたい」。昨年はお化けを克服し、今年はラッキーを味方につけている高橋。待望の2勝目を史上初の“川奈で連覇”で果たしたいところだ。(文・内藤哲)

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