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マスターズウィーク突入! 松山英樹は「普通にやれれば上位は外さない」、初出場の比嘉一貴は?【丸山茂樹の展望】

ゴルフの春の祭典、「マスターズ」がいよいよ現地時間4月6日に開幕を迎える。2021年にアジア人として初めて大会を制した松山英樹は、先週の大会で15位タイに入り、調子を上げてオーガスタに乗り込んでくる。また、昨年の日本ツアー賞金王、比嘉一貴が初めて出場。米ツアー通算3勝を挙げ、過去マスターズに9回出場している丸山茂樹が日本勢2人の活躍を占う。

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松山は2週間前の「WGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー」の3日目、スタート前に首痛により棄権している。その状態が心配されたが、先週の「バレロ・テキサス・オープン」では最終日までプレーして15位タイで終えた。「英樹に関しては体の状態もあるだろうけど、プレーヤーズ選手権で素晴らしいゴルフを見せてくれた。ケガの痛みの深さに関しては自分にしかわからないこと。普通にやれれば上位は外さないと思います」。松山は3月に行われた「ザ・プレーヤーズ選手権」では初日に「74」と出遅れたものの、決勝ラウンド2日間で9つスコアを伸ばして5位に入っている。そのなかでも持ち前のショット力が光った。アイランドグリーンの名物17番パー3では、最終日に右端に切られたピンを狙って2.5メートルにつけるショットを見せている。「プレーヤーズ選手権を見ていても、ショットは一流。ディスタンスコントロールはアメリカで戦う選手のなかでも彼は3本の指に入る。オーガスタでは特にコントロールが必要になってくる。英樹に関しては状態が良ければ、大活躍してくれるんじゃないかな」と丸山は期待する。一方、マスターズ初出場となる比嘉は、前週のバレロ・テキサス・オープンでは予選落ちに終わった。慣れない米ツアー、ましてや初めてのオーガスタを丸山はどう見るのか?「比嘉くんは本当にショットの上手い選手だし、アプローチとパットも上手い。最初はオーガスタの起伏とかに圧倒されると思うんだけど、一歩踏み入れたときに感触がいいなと思った選手は初出場でもだいたい活躍できる。僕みたいにちょっと嫌だなと思った人間は苦労したりもするんだけど」丸山にとって初めてのマスターズは1998年で、トータル10オーバーで予選落ちしている。「僕はサスペンデッドある、雨ある、グリーンぐちゃぐちゃになる、3パットばっかりある、苦しい思いばかりの初出場だった。僕は9年出させてもらって90%が雨だった」と振り返る。そして、「いまはマスターズがズレて雨も降らなくなったし、そういう意味ではいい環境。オーガスタは僕みたいな小細工するタイプではなく、真っすぐ構えて真っすぐ打つタイプの選手はいいと思う。スパットに対してバシッとアドレスができて、そこに思い切り振れる選手は強い。比嘉くんはショットのアドレスがすごくきれいな選手なので期待しています」。比嘉が昨年の日本ツアーでみせたようなショット力を発揮すれば、十分に戦えると予想する。日曜日には、タイガー・ウッズ(米国)がオーガスタの練習場に姿を見せるなど、徐々にマスターズ開幕の雰囲気が高まってきた。日本勢2人は前週のテキサスから日曜日の夜にチャーター機でオーガスタに入り、月曜日から練習を行う。初めてオーガスタに足を踏み入れる比嘉の第一声にも注目したい。

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