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比嘉真美子は復活Vに1打及ばずもライバルを称賛「素晴らしいプレー」

<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日◇26日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6565ヤード・パー72>昨季陥った大スランプから優勝を争うまでに復調を遂げた比嘉真美子だったが、トータル9アンダーに終わり、4年ぶりのツアー優勝には及ばなかった。山内日菜子に1打ビハインドの最終18番で、6メートルのバーディパットを外すと思わず天を仰ぐ。「入れるしかないという状況。シンプルにそれだけだった。入れたかったですね…」。そのあと、ライバルが挙げた地元での初優勝を見届けた。

最後はハグで健闘を称え合った【写真】

「かなりメンタル面では落ち着いてできたし、最終日最終組でラウンドして緊張したりもなかった」というように、冷静な試合運びが光った。「新しい一日が始まってほしくなかった」と振り返るほど苦しんだ昨年はドライバー不振などもあり、33試合で予選通過はわずかに2試合。しかし、そんな面影は感じられない。前半7番で1つスコアを落としたが、後半2つ伸ばし、最後の最後まで優勝を争った。「緊張する場面、プレッシャーがかかる場面で、悪いことがフラッシュバックするのではと思っていたんですけど、そういうこともなかった。ポジティブにプレーできたことが勝ち負けよりも大きい収穫になった」。復活の道を歩くうえで、きょうのゴルフはなによりの薬になる。最後には「これだけ盛り上がるトーナメントで、かつ地元。彼女(山内)にとって大きいプレッシャーの中での18ホールだったと思いますけど、素晴らしいプレーでしたし、その中で初優勝したというのは素晴らしかったと思います」と勝者を称えた。惜しくも2位に終わったが、規定により3位までの選手が得られる翌週の出場権はガッチリつかみとった。QTランクは82位。試合に出るには主催者推薦頼みとなる比嘉にとって、この1試合は大きい。なによりもリランキングで、そのランクを大きく上げることも確実な状況になった。翌週の試合は2013年に初優勝を挙げた「ヤマハレディースオープン葛城」。思い出は深い。「また大好きなコース。(出場権を)自力でつかみ取ることができたのは、価値がある」。ツアー通算5勝の実力者が完全に目を覚ます時は近そうだ。

<ゴルフ情報ALBA Net>