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ジェイソン・デイ、LIVゴルフに「今は行かない」と明言! しかし数年後は?

元世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)が「QBEシュートアウト」(12月11日終了)の会場で、LIVゴルフ入りのうわさについて地元紙パームビーチ・ポストのインタビューに応えた。「LIVゴルフは間違いなく“NO”」ときっぱり。「今は行かない」とすぐにはジョインしないことを明言した。

しかしながら、永遠にPGAツアーに残るということではない。「数年後にどう思っているか、それは分からない。違う考えになっているかもしれない」と話した。

「全英オープン」覇者のキャメロン・スミス(オーストラリア)が8月に「LIVゴルフ」に参戦を始めてから、同じオーストラリア出身のデイとアダム・スコットの名前が「次なるLIVゴルフ行きのビッグネーム」としてささやかれている。スミス率いるLIVゴルフのチーム『パンチ』は初年度のチーム戦を制したダスティン・ジョンソン(米国)率いる『4エーシーズ』に続く2位だったから、スミスが同郷の選手で「チーム補強」を考えている、ということからデイらの名前が上がったもの。

また現在のLIVゴルフのCEOもオーストラリアのグレッグ・ノーマン。2023年年4月にはLIVゴルフのオーストラリア開催も決定している。

「LIVゴルフに行ってしまった選手を責めることはしない。あれだけ“大金”を獲得するのだから」と理解を示した一方で、デイ自身は「僕は“メジャー大会”へのこだわりがある。しかし今後、その気持ちがどのように変わっていくかは分からない。LIVゴルフは現在、世界ランキングポイントを獲得できない」とし、「ゴルフ界が2つに分かれてしまったことが、とても残念だ」と語った。

35歳のデイは、PGAツアー12勝を含む世界で17勝を挙げており、2015年に「全米プロゴルフ選手権」でメジャー勝利を挙げたのち、世界ランキング1位の座についた。

LIVゴルフ参戦後のスミスとは「話していない」というデイだが、「もちろん、今でもスミスは友達。ただ話していないだけ」とし、「LIVゴルフに行った仲間は今も友人。できればこれからPGAツアーとLIVゴルフが、どうにか共存できることを願いたい」と締めくくった。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>