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三ヶ島かなが2差4位で最終日へ 大会連覇のチャンスも周囲からの期待は「無視です(笑)」

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目◇26日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6487ヤード・パー72>

「油断しない。それだけです」。ディフェンディングチャンピオンの三ヶ島かなが、開幕前からずっと口にしてきたこの言葉。バーディを獲ってもボギーを叩いても、なるべく同じテンションで波を立てず。常に気を引き締めた。初日から「68」、「69」をマークし、3日目は5バーディ・1ボギーの「68」。首位と2打差のトータル11アンダー・4位で連覇を視野に入れた。

4番で7メートル、5番で13メートルのロングパットを沈めて連続バーディが先行。それでも“油断せず”にさらに2つ伸ばした。15番で2打目をグリーン奥にこぼすと「寄らず入らず」でボギーを喫したが、距離の短い17番で1.5メートルにピタリとつけてバーディ奪取。「チャンスが全然なかったなかで、長いパットが決まったのが大きかった」と浮上に成功した。

ツアー初優勝を決めた思い出の大会。だが、「きのうが(首位と)4打差で、2打縮んだな〜くらい(笑)」と本人はいたってマイペース。周りからは『連覇』を期待する声も多くかけられているが、三ヶ島は「無視です(笑)」とバッサリだ。

強いて言えば、コースとの好相性さや、地元ギャラリーからの宮崎弁での声かけには「宮崎に愛されるな〜」とうれしさを感じる。だが、今回で4度目を迎える最終戦では、過去にティショットを林に打ち込んだりバンカーのあごに刺さったりという苦い記憶もある。「何が起きるか分からない」難コースだからこそ、常に集中している。

昨年は3打差を逃げ切る立場だったが、今年は最終組のひとつ前から2打差を追いかける。「追いかけられるのも追いかけるのも、気持ち的には変わらない。上にも下にも気を張りながら」のプレーを心がける最終日。一喜一憂しないフラットさで淡々とプレーできれば…。おのずとメジャー連覇に近づくはずだ。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>