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「ショートするから入らん」 渋野日向子は届かないパットでチグハグ

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目◇26日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6487ヤード・パー72>

「パットがショートしとったので。方向はいいけど、ショートするから入らんというのが続いていた」。この言葉通り、渋野日向子はグリーン上で精彩を欠いた。

トータル3アンダーから伸ばしたかったラウンドは、1番で左手前3メートルにつくチャンスから始まった。しかしこのスライスラインは、カップに届く前に力無く右に切れていく。「スタートからいいチャンスにつけたのに、なかなか決まらない」。そこからもタッチは合うものの、ショートする場面が目立つことに。スッキリとしない時間が続く。

最初のバーディが来たのは11番パー5。残り213ヤードから3番ウッドで2オンに成功し、10メートルのイーグルパットを打ったホールだ。ただ、ここも1メートルショートすると、悔しそうな表情を露わに。すぐさまグリーン上でストロークを確認するなど、違和感を拭おうと努めた。

「最初はタッチが合わず、途中からは引っかかり出したのが気になりました」。続く12番でも5メートルをショートするなど、打ち切ることができない。すると13番。1メートルのパーパットがカップに蹴られてしまう。そこから3連続ボギー。15番パー4は、8メートルからのバーディパットを今度は打ち過ぎて2メートルオーバーし、それを外すことに。歯がゆさが解消されることはなかった。

423ヤードと長く、難易度の高かった最終18番パー4では左ラフを渡り歩きながら、3打目を2.5メートルまで寄せて、なんとかパーを拾った。しかし「それ以前の問題。特にうれしいというのもなかった」と、それまでの印象を払しょくするほどのプレーにはならなかった。

「最終的にはショットも悪くなる状況だった。すごく悔しい」。トータルスコアを1アンダーまで落とし、順位も23位タイに後退した。今年の最後を飾る試合で味わったほろ苦さ。それを打ち消すような最終日にするため、ラウンド後は修正に時間を割いた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>