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なぜ国内最終戦に出てから翌週の米予選会へ? 西村優菜が明かした2つの理由

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇25日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6487ヤード・パー72>

翌週に来季の米国女子ツアー出場権をかけた最終予選会『Qシリーズ』(12月1日〜、米アラバマ州)を控える西村優菜。「特別。迷わず出たいと思った」と強行軍を覚悟で出場した今季最終戦で、しっかりと収穫を得ている。

西村優菜の正確無比なドライバースイング【動画】

「今はこの大会に集中したい。というよりも、ここでいっぱいいっぱい」。そう言って笑う西村だが、スコア以外にも来週に向け準備段階から意識する“課題”を設定。それを宮崎に持ち込んできた。

そのひとつが、「普段とは違うシチュエーションで、どれだけ練習日に準備ができるか」というもの。例えば、今週はツアーでも数少ないコーライ芝のグリーンで戦うが、練習ラウンドから慣れない状況にもアジャストしていく、というのが念頭にあった。

Qシリーズが行われる2つのコースについては、まだ「全然見ていないし、勉強もしていない」という状態。米国特有の芝は、当然ながら“普段とは違うシチューション”で、かつ予選会が行われる週に現地入りすることを考えると短時間で攻略法を模索する必要がある。そういった準備をするための予習を、宮崎で実践したというわけだ。

さらにもうひとつが、「先週ショットがよくなかったので、そこをどう修正できるか」という部分。軽めのドローが持ち球の西村だが、今週はフェード気味のボールを打つことを練習ラウンドから心がけてきた。それは「14番のティショットが打ちづらい。右風でフェアウェイも右傾斜。そこでドローを打つと練習ラウンドでは、左ラフに行っていたので、スライス気味のボールを打ちたかった」というのも理由にあるが、この取り組みのなかで“副産物”も得られた。

「普段と違うことをしているけど、それが試合でもできている。月曜日からの調整がうまくいっている証拠。“練習して、それが試合でもできる”ことを感じることは大事だな、という発見もありました」。Qシリーズは2週間をかけ、2つのコースを使用し、4ラウンドずつ計144ホールを回るタフな戦いだ。そのなかでは、調子を落とす日だって出てくるはず。そこをすぐさま修正し、そのまま試合に持ち込むことも重要になってくる。

「練習ラウンドから、何を感じるかが大事。練習したことが試合でもできるというサイクルが染みついて、それをアメリカでもできればいいですね」。こういったことを考えながら、今季最終戦をプレーしている。「(米予選会は)楽しみのほうが大きい。挑戦なので怖がらずに、気負わずにやろうという気持ち。楽しみですね」。2日目は4バーディに加えボギーフリー。トータル5アンダー・8位タイと上位で週末に入ることができた。スコアや「宮崎は最高ですね(笑)」という気持ちはもちろん、米国への準備という意味でもいい時間を過ごせている。

<ゴルフ情報ALBA.Net>