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馬場咲希流パットが面白い ストロークよりもテンポを意識、傾斜読みはラインをまたいでしゃがむ

「全米女子アマ」で優勝した馬場咲希は、ドライバーで270ヤードという圧倒的な飛距離が注目されがちだが、パッティングの技術も高い。そこには勢いだけではない確かな理論と技術があった。ゴルフ雑誌ALBA856号では馬場が意識しているパッティングのポイントについて迫っている。

馬場咲希は右腕をダラリと下げて握り、手元と身体の距離を一定に保つ【写真】

「パットの打ち方はあまり細かく意識しないようにしています。試合で意識してしまうと、そればかり考えてハマってしまうので……。意識しているのは、テンポと手の位置ですね」

パットのストロークは深くは考えないという馬場。テンポについて聞いてみると、「スマホのアプリでテンポ90(BPM)を聞いて常に打つ練習をしています。けっこう速めですが、これが世界の基準だと聞きました。これ以上早くなると右手を使ってしまい、引っかけが出るので注意しています」。つまり、1分間に90拍打つリズムを意識してストロークを行っているのだ。

また、馬場のセットアップで特徴的なのが、右腕をダラリと下げてから、グリップする入る点だ。「手元の位置はダラリと下ろしたところでグリップして打つのが理想です。セットアップのときに左手でヘッドをソールしたら、右手を離して適切な距離に調整してから、グリップするようにしています。その方が、手の位置が正しい位置に収まります。手元が体から遠かったり近かったりすると、右手を使ってストロークしてしまうんです」と、その理由を説明する。

ほかに面白かったのが、なぜラインをまたいでしゃがみ込むのかというところ。「ライン上でしゃがむ方がカップ周りの傾斜が良く見えるんです。ボールが通るラインをイメージできたらアドレスします」。

距離感が合わないという人はストロークよりもテンポを意識し、傾斜が読めないという人はライン上でしゃがんでみると発見があるかもしれない。ただし、人のラインはくれぐれも踏まないように。

<ゴルフ情報ALBA.Net>