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国内女子は11年ぶりVで涙、シード争いでも涙 米女子&欧州では年間王者が決定【先週の主要ツアー振り返り】

国内はシード争い最終章で盛り上がり、海外はシーズン最終戦の年間王者争いで白熱した先週末。その様子をまとめて紹介する。

米国のシーズンを終えた直後の渋野日向子は何を語った?【インタビュー動画】

■国内女子「大王製紙エリエールレディス」(17〜20日、愛媛県・エリエールGC松山、賞金総額1億円)

首位との1打差を追ってスタートした藤田さいきが、4バーディ・ボギーなしの「67」をマークし、トータル21アンダーで逆転。2011年「富士通レディース」以来となる11年35日ぶりの通算6勝目で大粒の涙を流した姿が印象的だった。

トータル20アンダー・2位に鈴木愛、トータル15アンダー・3位に菊地絵理香が続いた。また来季シード選手も確定。川崎春花や岩井千怜ら11人が初シードを手に入れた一方で、通算14勝の有村智恵や、20季連続で出場権を守ってきた李知姫(韓国)ら実力者も喪失した。

今週は24〜27日の日程で、シーズン最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」が宮崎県の宮崎CCで行われる。今季優勝者やメルセデス・ランキング上位者に加え、世界ランク50位以内の資格で渋野日向子らが出場する。

■国内男子「ダンロップフェニックス」(17〜20日、宮崎県・フェニックスCC、賞金総額2億円)

単独首位から出た比嘉一貴が、1イーグル・5バーディ・ボギーなしの「64」をマーク。トーナメントレコードタイとなるトータル21アンダーで逃げ切り、今季4勝目、ツアー通算6勝目を挙げた。

トータル18アンダー・2位にPGAツアー招待選手のミト・ペレイラ(チリ)。トータル17アンダー・3位に大槻智春が続いた。

今週は24日から高知県のKochi黒潮CCで「カシオワールドオープン」が行われる。この試合で比嘉の賞金王戴冠の可能性がある。また来季のシード争いに決着がつく。

■米国女子「CMEグループ・ツアー選手権」(17〜20日、米フロリダ州・ティブロンGC、賞金総額700万ドル=約9億8000万円)

今季最終戦が行われ、トータル17アンダーで優勝を決めたリディア・コ(ニュージーランド)が、2022年シーズンの年間女王の座と、優勝賞金200万ドル(約2億8000万円)を手にした。また年間女王のほか、最優秀選手、賞金女王、最少ストロークの4冠を達成した。

2打差のトータル15アンダー・2位にはレオナ・マグワイア(アイルランド)。トータル14アンダー・3位にアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が続いた。

トータル3アンダー・25位タイの古江彩佳が日本勢最上位。畑岡奈紗は最終日に「80」の乱調で、トータルイーブンパー・41位タイに終わった。渋野日向子がトータル2オーバー・49位タイ、笹生優花がトータル8オーバー・59位タイという結果だった。

■米国男子「ザ・RSMクラシック」(17〜20日、米ジョージア州・シーアイランド・リゾートGC、賞金総額810万ドル=11億3400万円)

首位と1打差のトータル13アンダー・3位タイからスタートした28歳のアダム・スベンソン(カナダ)がボギーフリーの「64」をマークして大混戦を抜け出し、トータル19アンダーでうれしいツアー初優勝を飾った。

2打差の2位タイにブライアン・ハーマン、サヒス・ティーガラ(ともに米国)、カルム・タレン(イングランド)が続いた。今週はオープンウイークとなる。

■欧州男子「DPワールドツアー選手権」(17〜20日、アラブ首長国連邦・ジュメイラ・ゴルフエステーツ アースC、賞金総額1000万ドル=約14億円)

シーズン最終戦は、単独首位から最終日をスタートしたジョン・ラーム(スペイン)がトータル20アンダーで優勝。2017、19年に続く大会3勝目を挙げた。

2打差の2位にアレックス・ノレン(スウェーデン)、タイレル・ハットン(イングランド)、トータル16アンダー・4位にローリー・マキロイ(北アイルランド)が続いた。

この結果、ポイントランキング1位でシーズンを終えたマキロイが、自身4度目の欧州年間王者に輝いた。わずか10試合の出場ながら、うち9試合でトップ10入りし、米国男子ツアーの21-22シーズン王者に続く年間タイトル2冠を達成。

<ゴルフ情報ALBA.Net>