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大逆転は起きず…最後の戦いが終了 シード争いで笑った人、泣いた人

<大王製紙エリエールレディス 最終日◇20日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

出場者が限られる最終戦を除き、2022年シーズンの全日程が終了。来季を彩るシード選手が決まった。結局、今大会での逆転は起きず、もともとメルセデス・ランキング(以下、MR)50位以内にいた選手たちがそのままシードを獲得した。

“怪物の娘”川岸史果がシード返り咲き【写真】

開幕前にギリギリのMR50位だった川岸史果は9位タイに入り、自力で4シーズンぶりのシード復帰を果たした。「シーズンオフに体の改造をして体重を落とすんですけど、今年は筋肉量を減らさずに、というのがハマった。自信になりました。(最終日、シード争いの重圧は)ありました、ありました(笑)。ヤバいと思いながらも、(シード圏内に)残ると思って信じてできたのが大きいなと思います」とプレッシャーを跳ね除けてMR45位まで順位を上げた。

一方、MR52位から逆転でシード復帰を狙った河本結はトータル1アンダーの42位タイに終わり、MR50位入りはできず。「もちろんシード入りを目指していましたが、目の前のことに集中して、全力を出し切った結果だと思う」と納得。ただ、MR55位以内に入ったことで、来季の前半戦出場権は獲得できた。「QTに行かないので、オフの時間が増えた。それをいい時間と思って、自分を最高の状態に持っていけるように時間を使っていきたいなと思います」と前を向いた。

同じくMR54位から初シードを目指した安田祐香は、最終日に「76」と崩れてトータル3オーバーの46位タイ。河本と同じく前半戦出場権を獲得するにとどまった。「パッティングが良くなかった。今週ずっとパッティングを練習していたんですが…」と乱調を嘆いた。「(オフの予定は)まだ決まっていないです。シードいけると思っていたんですけど、ダメでした。また来年頑張ります」とリベンジを誓った。

一番惜しいところまで行ったのがリ・ハナ(韓国)。単独3位以上が最低条件と厳しい状況のなか、一時は圏内の単独3位に浮上した。だが、13番で2打目をまさかのOB。ダブルボギーとしてしまい、トータル13アンダーの4位タイで初シード獲得はならなかった。

「きょうはスタートが良かったのですが、急にOBが出てしまって、そこから流れを作れなかったです。でも、最後まで頑張りました。今年は、初めてのレギュラーシーズンでした。シーズン初めはいい成績が無くて、そのプレッシャーが、今まで続いていたと思います。来年はスタートから、いい成績が出るように頑張りたいと思います」

それでもMR64位→54位にジャンプアップ。逆転で前半戦出場権を獲得し、ファイナルQT行きは回避した。「来年は優勝したい」と力強く宣言した。

<ゴルフ情報ALBA.Net>