このエントリーをはてなブックマークに追加

今年は“逆転劇”なし? シード圏外の選手たちが軒並み苦戦

<大王製紙エリエールレディス 3日目◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

出場者の限られる最終戦を除き、今季最後の試合となる今大会。これまで最終日にイーグルを奪った2016年の藤本麻子、昨年2位に入った柏原明日架といった選手たちがこの大会で逆転シードを手にしてきた。だが、今年は圏外のプレーヤーが軒並み苦戦している状況だ。

今年のダークホース? 逆転シードへ前進したリ・ハナ【写真】

シード権を手にできるのはメルセデス・ランキング(以下MR)50位まで。逆転シードを目指す選手で予選を通過し、大きく可能性を残していたのはMR52位の河本結、MR54位の安田祐香の二人。

しかし、安田は「72」とスコアを1つ落として、トータル2アンダーの36位タイに後退。河本は「76」を叩き、トータル3オーバーの50位タイまで退いた。一方でMR50位の川岸史果は現在トータル10アンダーの5位タイにつけており、最終日次第ではあるものの、高ポイント獲得が濃厚だ。

そうなると、目下のターゲットはMR49位で予選落ちを喫した小倉彩愛だが、小倉を抜かすには安田が単独16位以上、河本は単独23位以上が最低条件。安田は条件まで5打差、河本は8打差と決して楽なビハインドではない。この日の失速が大きく響いている。

ほかには、MR58位の葭葉ルミがトータル3アンダーの32位タイ。ボーダーラインまでは単独6位以上が条件で、その差は7打となっている。MR50位台の選手で最上位に位置しているのは、トータル7アンダー・12位タイの竹田麗央。単独5位以上が最低条件で、現時点では4打差となっている。

そして“ダークホース”ともいえるのが、トータル11アンダーの3位タイにつける2020-21シーズンのステップ・アップ・ツアー賞金女王リ・ハナ(韓国)だ。シード最低条件は単独3位と厳しいものだが、今の順位なら十分可能。ただし、2位の藤田さいきとの差は6打が開いている上に、ハナと1打差の5位タイには3人が控えている。“単独”が条件となるだけに、周りのスコアも気になるところだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>